カテゴリー「バルサ(FC Barcelona)」の記事

2024年8月 4日 (日)

パリオリンピック:なでしこジャパン4

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541のフォーメーションは、サッカーというゲームのなかでは最も守備的な作戦で、なでしこジャパンは勝つためにこのフォーメーションを選択しました。このため70%以上のボール支配を許したり、ラインの外にただ蹴り出すクリアを行ったりと、とても情けない試合運びを甘受することになりましたが、そこそここの作戦はうまくいっていたと思います。

守備的な作戦としてはバルサシステムというのもありますが、これは国内リーグの有力チームがファームから採用して選手を育てないとできないので、現状では不可能でしょう。ただ541というのは、主催者としてはこのようなチームに勝って欲しくはないという願いはあるでしょう。バルサシステムは一見守備的には見えないので許容されます。

これで思い出すのは究極のバルサシステムを完成させたペップバルサが、チャンピオンズリーグでインテルと当たったときに、ほとんどの時間ボールを保持してインテルに何もさせなかったという試合があって、これはさすがに明石家さんまなどは激怒していました。相手の攻撃時間を極限まで減らせるのがバルサシステムなので、将来円高になって選手の海外流出がとまれば、なでしこでも考えて欲しいと思います。

541で勝つには、やはりCFに特に有能な決定力のある選手が必要です。田中美南はワントップを張るにはちょっとタイプが違うような気がしましたし、好調とも言えなかったと思います。延長でのロドマンのシュートは、そこしかないというところにコントロールした絶妙なものでした。

いろいろ課題があったとは言え、観客としては谷川萌々子のロングループと北川ひかるのバナナゴラッソを見せていただいたことで大満足でした。 Visca la Nadesiko, visca Japan

谷川萌々子

https://www.youtube.com/watch?v=oVl76KawW0Y

北川ひかる

https://www.youtube.com/watch?v=o-WAj3EpYjQ

(画像は一昔前のものです ウィキペディアより)

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2024年8月 1日 (木)

パリオリンピック:なでしこジャパン3

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(北川ひかる選手 画像はJFAのサイトより)

スペインにもブラジルにも大苦戦したなでしこジャパンですが、ブラジルには谷川萌々子選手の奇跡のロングループで勝利し、ナイジェリア戦をむかえました。

ナイジェリアはスペインやブラジルと違ってなでしこが球を保持できるので、余裕を持ってプレーできる感じです。こういう試合展開だと長谷川選手も存分に力を発揮できます。22分にオフサイドぎりぎりのスルーパスを抜け出す植木選手に供給。植木選手は自分でシュートすることもできましたが、中央に走り込む浜野選手を確認して奥ゆかしいプレゼントパスを供給し、確実に先取点をゲット。

さらに32分こぼれ球を、ここまでかみ合ってなかったCF田中選手がひろってゴール。これで余裕を持ってプレーしてほしいものです。42分にナイジェリアにきれいなゴールを決められますが、その後がすごかった。アディショナルタイムに得たFKを、初めて出場した北川ひかる選手が、左足でまるでロナウジーニョのようなバナナゴラッソをゴール右上隅に決めてナイジェリアは唖然。マッスルを見よ❗

後半は長谷川選手や北川選手を休ませる余裕で勝利。グループ2位で決勝リーグ進出を決めました。北川選手は相手に球を持たれる試合でも、サイドを突破してクロスを供給できる力がありそうなので、なでしこにとっては貴重なピースです。決勝リーグ(ノックアウトステージ)ではまずアメリカとあたり、勝てばカナダとドイツの勝者とあたります。これに勝つと決勝戦です。

フォルサ 

 

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2024年7月12日 (金)

全盛期のバルサと日産スタジアム

WOWOWを解約したのでユーロ2024は見ていませんが、バルサのヤマルが最年少ゴール(16才)を決めたとかで盛り上がっているようです。これ報道ステーションでもゴールシーンを放映していました。スペインはオランダを破り、7月15日(月)4:00からイングランドとの決勝戦に臨みます。

ヤマル
https://sports.yahoo.co.jp/video/player/15414566

でもいいことばかりじゃなくて、ペドリがクロースに潰されて負傷というバルサにとっては痛い悪夢もあったようです。

https://web.gekisaka.jp/news/euro/detail/?410830-410830-fl

バルサは若い力が台頭し、2~3年後には下のような黄金時代の到来を期待したい。この写真は日産スタジアムで撮影しました。

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ところで写真の頃は、日産スタジアムで試合をするバルサを見に行くのに、品川駅から新幹線に乗って新横浜からバスという径路でしたが、最近たまたま久しぶりに南北線に乗る機会があって、なんと南北線でスタジアムに直行できることに気がつきました(遅い)。南北線は相鉄線にまで乗り入れてるんですね。びっくりしました。

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2024年5月16日 (木)

ある日のバルサ

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リーガ・エスパニョーラ上位チームの成績表(Yahoo Japan の記事より)

紺色:1~4位 UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内
橙色:5~6位 ヨーロッパリーグ出場圏内
緑色:7位 UEFAカンファレンスリーグ出場圏内

バルサは今シーズン優勝の望みは絶たれ、激しい2位争いをしているというのが現況です。バルサは今低迷期にあります。それはひとつはジェネレーションギャップの問題で、図のようにベテラン勢とティーンエイジャーが主力のメンバーなので、コンビネーションがうまくいかないことです。しかしもっと困るのは、スペインサッカー協会が厳しいサラリーキャップを設けて、チームの倒産を防ぐことにしゃかりきになっていることです。これはバルセロナの民族的ファンに圧倒的に支えられているバルサにしてみれば非常に迷惑な話で、バルサつぶしの政策と受け取られても仕方がありません。

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今シーズンマドリーと勝負にならなかったもう一つの原因は、せっかくブラジルから獲得したロケを実戦で育てるのを首脳陣が怠ったことにあります。35才のレヴァンドフスキに頼って、ようやく2位にしがみつくという方針は全く納得できません。ロケに加えて、故障組のガビとバルデが加われば来シーズンはそこそこ戦えると思います。ただガビとバルデの故障はかなり重いものだったので不安があり、日本人の私としてはFC東京の松木玖生あたりを引き抜いてメンバーに加えて欲しい。

ひとつ気になるのは、スペインのサッカー関係者にはドラッグやマフィアとの関係で、ブラジルに反感を持っている人が結構いるのではないかという可能性です。ロケが意味不明なイエローカードをもらったこともありました(しかもそのときレフェリーが「ここはブラジルではない」とロケに言ったそうです)。日本にいるとわからないこともあるのかもしれません。バルサがロケを売りたがっているというニュースが出ているそうですが、獲得したばかりなのにすぐ売るというのは裏になんらかの事情がからんでいるとしか思えません。もし本当に売るのなら、器用さとスピードがあるセンターフォワード(デランテロ・セントロ)を補強しなければ、首位争いは不可能です。

最後に、これはバルサファンみんなが思っていることだと思いますが、全盛期のバルサを支えたボランチ(ピボーテ)のブスケツに代わる人材がみつからないということです。サラリーキャップの問題があって理想的な人材を採用できないということであれば、別のスタイルのサッカーをめざすしかありません。ただ来シーズンもレヴァンドフスキに頼るのであれば、たとえブスケツの代わりがみつかったとしても首位争いはできないと思います。クリステンセンはシーズン途中でポジションをボランチに変更しましたが、ヘディングで点もとれるし頑張っていると思います。

バルサはカタルーニャ人という民族にささえられチームですが、図のメンバーを見るとカタルーニャ人はヤマルとクバルシしかいませんし、ヤマルはアフリカ系でもあります。強いチームをめざすとき、メンバーはインターナショナルでなければなりません。そこには人種差別はしない、カタルーニャをサポートしてくれる人であれば積極的に受け入れたいという彼らの願いがこめられていると思います。

 

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2023年10月23日 (月)

あり得ない快挙

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長い間サッカー見てますけど、こんなのははじめてです。なにしろはじめてバルサの試合に出てきた17才のマルク・ギュー(Marc Guiu)という選手が、34秒後のファーストタッチでゴール、しかもそれが決勝点というとんでもないことが起こりました。私は知らなかったので、誰?という感じだったのですが、ヴィッセル神戸との練習試合には出場していたようです。

バルサはホームですがカンプノウが工事中のため、モンジュイックの丘での試合です。試合はまったくアスレチック・ビルバオのペースで、バルサはレバンドフスキーなど故障者も多く、なんとかGKテア・シュテーゲンの活躍もあって0:0で命脈を保っている状態で後半に突入。途中出場したギュ-選手がオフサイドラインぎりぎりで待機していたところにパスがきて、ここぞとDF裏に侵入してファーストタッチ、そしてシュートがGKの手をはじいてゴール。出場34秒後のことでした。試合はそのまま1:0で終了。大殊勲でした。

ゴール:
https://www.youtube.com/watch?v=_PS819PLCLw
https://www.youtube.com/watch?v=pxktsbg5nmA

インスタグラム:
https://www.instagram.com/marcguiu9/

まだトップチームで出場したことがなかったのに。フォロワー45.5万人というのも驚きました。バルサ・カンテラの人気もたいしたものです。

 

 

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2023年9月25日 (月)

アンス・ファティ 三苫と共に

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左 アンス・ファティ(ブライトンでは31)

右 三苫薫(ブライトンでは22)

アンス・ファティはバルサでは起用の機会が少なくブライトンに移籍しましたが、そこには三苫薫がいました。動画を見る限りでは、彼はブライトンで成長していけるという期待に胸が膨らみます。彼を失ってバルサはスペインのテイストを失いつつあります。

それにしても三苫の活躍は目を見張るものがあります。ファティを宜しくね。

https://www.youtube.com/watch?v=PxxMExxQPng

30秒と4分10秒に注目

https://www.youtube.com/watch?v=bnlEV2HBx9M

3分54秒と8分0秒に注目

(画像はウィキペディアより)

 

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2023年8月28日 (月)

ラミネ・ヤマル 16才の衝撃

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昨シーズン15才で衝撃のトップチームデビューを果たしたラミネ・ヤマルは、6才からバルサのカンテラに所属している生粋のバルサチルドレンです。彼は今シーズン退団したデンベレの後を引き継いで、右サイドのフォワード(エストレーモ)でレギュラーとなっていますが、なにせベテランのような落ち着いたプレーで驚かされます。

デンベレのように派手な切り返しでDFをぶち抜いていくというスタイルではなく、ヤマルは瞬間瞬間でベストのプレイを選択するそのクールなスタイルが持ち味です。まわりをいつもきちんと見ていますし、自分で突破しようと思えばその能力は高いし、シュート力もあります。いやはやとんでもない選手がでてきたものです。

ただ今シーズンのバルサが安泰かというとそうではありません。ビジャレアル戦でも3点もとられてしまいました(4点とって勝ちましたが)。セルジ・ロベルト、クンデ、クリステンセン、マルコス・アロンソのDFでアロンソは前目ですから、残りの3人では心許ない感じで、攻撃力が強いチームと当たるとスカスカ突破されます(泣)。アラウホの負傷が癒えるまでなんとか頑張らないと。

(写真はウィキペディアより)

 

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2023年8月23日 (水)

U-NEXTでラ・リーガにたどり着くには

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すぐに改善されるとは思いますが、今夏はじまったばかりなのでたどり着くのに難儀しました。

1.U-NEXT  https://video.unext.jp/

2.左端にメニューが出ていれば「サッカー」をクリック 出ていなければ検索窓にサッカーと入力してリターン 左端にメニューが表示されるようにして「サッカー」をクリック

3.「一覧から探す」をクリック

4.「すべての作品」をクリック

5.検索窓をクリック(何も入力しなくてよい)

6.ライブ配信の「サッカー一覧」をクリック

7.ラ・リーガをクリック

上の方はライブ配信の予定
下にスクロールすると見逃し配信が出てくる



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2023年6月 5日 (月)

バルサ来日

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日本時間の今朝、セルタの残留に手を貸してしまったバルサ。試合終了後ただちに現地エアポートから日本に向かい、明日はヴィッセル神戸と試合とはいくらなんでも酷すぎる強行スケジュールじゃないですか?

もう見え見えのお遊びで、よくまあこんなスケジュールを組んだものです。それでも楽しむ人が居て儲かるんなら結構とも言えますが、故障者がでるのだけは勘弁して欲しい。

昔はちゃんと試合の間隔を開けて、親善試合とは言え横浜マリノスなどかなり真剣に取り組んでいました。

放送は日テレG+で6月6日18:30からあります。

飛行機内のメンバーの様子 180度で寝てるからまあラクチンと言えばそうですが。

https://twitter.com/FCBarcelona

応援歌 イムノ デル バルサ

https://www.youtube.com/watch?v=atzdPyR6rP0
https://www.youtube.com/watch?v=Vm_CP7L1UxY

日本語
https://morph.way-nifty.com/grey/2015/11/cd-353c.html

 

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2023年5月17日 (水)

Love FC Barcelona

FCバルセロナ(通称バルサ)は世界に2億人以上のファンがいると言われているサッカークラブです。1899年に創設されましたが、1990年初頭頃から強力なチームになってエル・ドリームチームと言われるようになりました。当時のメンバーにはストイチコフ、ラウドルップ、グァルディオラ、クーマンなどが名前を連ねています。この頃のバルサは私は全く知りません。

その後暗黒時代があって、ロナウジーニョが加入するんじゃないかと言う噂があり、私もWOWOWに加入してバルサの試合を見始めました。その後実際にロナウジーニョが加入し、さらにエトオ、デコらも加入して2回目のドリームチームとなりました。カードにもEL NOU(New) DREAM TEAM と印刷してあります。

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後列左から ロナウジーニョ、ファン・ブロンクホルスト、マルケス、エトオ、オレゲール、バルデス(GK)

前列左から ラルソン、ベレッティ、デコ、チャビ、プヨール

当時のバルサにも弱点はあって、点取り屋がエトオしかいなかったんです。ロナウジーニョは実はいつもどこにキラーパスを出すかを第一に考えている人で、トップ下メンタルでした。私はいつもロニー(ロナウジーニョ)の頭の中に居てバルサのサッカーを見ていました。さあいまエトオやデコがどこにいるかを確認し、彼らが何を考えているかを想像し、どこにボールを出せば彼らがシュートできるか? それが不可能なら○○とワンツーで抜けるか、ドリブルで交わすか、などと可能性の計算をしてプレーするのが実に楽しい、不思議なサッカーの観戦になるんですね。こんな経験はその後ありません。日本人だと遠藤保仁の感覚に近いですが、ロニー=保仁+超絶技巧 かな。

サミュエル・エトオは瞬発力で勝負するタイプのストライカーで好きでしたね。現在はカメルーンサッカー連盟会長をやっています。ロニーはサッカーではあんなに頭の良いプレーをやっていたのに、引退後は馬鹿なことばかりやっていて本当に不思議です。

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左:エトオ、右:ロナウジーニョ

当時の中盤の中心だったチャビとデコです。チャビは現在のバルサ監督、デコは選手のマネージャーをやっているようです。

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左:チャビ、右:デコ(本名は Anderson Luís de Souza)

当時のディフェンスの中心だったプヨールとマルケス。プヨールはよくプジョルと呼ばれていますが、カタルーニャの現地人はプヨールと発音しているようです。ファイタータイプで、鈍足なのになぜか間に合ってました。マルケスはクレバーなディフェンダーで、ボランチとしても一流でした。現在はバルサのBチームの監督をやっています。

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左:プヨール、右:マルケス

チームを率いたライカールト監督。現地人の発音を聴いているとリカーと聞こえます。このあと3回目のドリームチームを作ったグァルディオラ(愛称ペップ)は偉大で、実際彼のチームはおそらくバルサ史上最強のチームだったと思いますが、見ていてなぜか取り込まれてしまうのはライカールトのチームでした。

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ライカールト

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