下衆の極み
連休中に話題となったこの雑誌を読んだ人は多いのでしょう。
もちろん冒頭の・・・高市陣営が流した「進次郎は無能」動画独占入手1日100本
・・・という記事が目玉です。
「自分のプロモーションより相手をディスる方が有効」という方針で、口にするのもはばかられるような幼稚で下品なショート動画を大量に流して、総裁選や総選挙で勝利したとのことです。そして選挙終了後はすぐにアカウントを消去して証拠隠滅。
これで事前の予想をひっくりかえした自民党員、自民党を圧勝させた有権者はあまりに愚かとしか言いようがありません。政敵を根拠のない誹謗中傷で葬り去ることを容認する政治がまかり通る世界はまさにディストピアでしょう。
それで高市政権は憲法改正をしようってわけですが、確かに現行憲法はGHQの考えが基本になっていますが、実は憲法の上位に変えられない取り決めがあって、現行憲法はその取り決めに沿って作られていることを忘れてはいけません。憲法は国民投票で変えられますが、世界の多くの国と締結した条約(つまり国連との約束)は事実上破棄できません。
その取り決めとは「サンフランシスコ平和条約」にほかなりません。条文は下記にあります↓。
データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース 政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所
[文書名] サンフランシスコ平和条約(日本国との平和条約)
例えば憲法9条関連だと 第5条に
a) 日本国は、国際連合憲章第二条に掲げる義務、特に次の義務を受諾する。
(i)その国際紛争を、平和的手段によつて国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように解決すること。
(ii)その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使は、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎むこと。
(iii)国際連合が憲章に従つてとるいかなる行動についても国際連合にあらゆる援助を与え、且つ、国際連合が防止行動又は強制行動をとるいかなる国に対しても援助の供与を慎むこと。
とあります
サンフランシスコ平和条約は世界の多くの国と締結し、それぞれの国で批准されています(コロンビア、インドネシア、ルクセンブルクでは批准されなかったそうです)。締結した国の一覧表は 【ウィキペディア:日本国との平和条約】 に掲載されています。
個人的には憲法9条を改正して国際紛争の武力による解決を可能にするには(集団的安全保障にかかわるものであっても)、すべてのサンフランシスコ平和条約締結国の承認が必要なのではないかと思います。
私の考えではその承認がとれたとしても、今の状況では自衛隊を米国の番犬として使われて、サンフランシスコ平和条約も逸脱し、戦争に巻き込まれる危険性が増すだけなので、憲法9条改正には現在は賛同できません。条約締結国も堂々と「軍隊持つよ」と言われてはどうぞとは言いにくいけれど、こっそりステルスで持つ分には仕方あるまいと考えるのではないでしょうか? 目立つような軍備増強、それも米国からいらない武器を大量に買わされるのは勘弁してほしい。それと憲法9条改正はサンダース派が政権をとるときまで待った方が良いと思います。その時は日米関係を基本から見直しすよい機会です。今の米国の状況を考えると、それも近未来にあり得るでしょう。
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