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2024年10月30日 (水)

コーヒーの木

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掌に入るくらいのコーヒーの木の苗をイオンで購入してからもう5年になりますが、何度も死にかかったのを、何とか葉をほとんど刈り取るとか、大規模剪定するとかして救助し、今日に至ります。殺虫剤や防カビ剤は一切使いませんが、NPKは栄養として与えています。5年たっても30cmくらいの高さです(農園ならあり得ません)。

栽培の困難さは例えば ↓ をみるとわかります。本当にひ弱な植物です。
https://www.clovergarden-ex.co.jp/info/tree02/coffea

これを大規模に栽培して商品にするには、おそらく大量の化学薬品が必要だと思います。腎臓には良いそうですが、どうなんでしょうかねえ?

寒さにはとても弱いので、昨日から室内に移動しました。実はつけなくても葉はとても美しく、観葉植物としては大いに気に入っています。

さて今年の冬を無事こせますかどうか?

 

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2024年10月29日 (火)

自律神経の科学 鈴木郁子著

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この本の著者鈴木郁子さんはお茶大理学部出身で日本保健医療大学の教授です。自律神経について学びたいと思っていたのですが、メカニズムに関心がある私としては、話を医療から始められるのは困ると思っていたのでこの本を選びました。

カバーが猫になっていますが、これは多分著者が猫好きのせいではなくて、昔は自律神経研究のための実験動物として猫がよくつかわれていたからだと思います(合掌)。このイラストの作者をみると小泉さよさんで、なんとこのブログの2つ前の記事「黒猫ダイアリー」とつながってしまってびっくり。

講談社ブルーバックス(2023年刊)なので一般向けのはずなのですが、読み始めてすぐ、これはかなりきちんとした教科書であることに気がつきます。それでとばした「はじめに」をあらためて読むと、著者の講義録をふくらませたものであると書いてありました。ならばそれなりの心構えで読まなければいけません。

そのつもりで読むと、とてもわかりやすい教科書です。脳神経系に関する予備知識がなくても読めると思います。私は特に内臓求心性線維(第3の自律神経)について興味深く拝読しました。また腎臓の健康のためにはコーヒーがよいという研究論文が複数あるとか、実用上のメリットもありました。排尿とか排便のメカニズムについては特に詳しく書いてあって、この問題を抱えている人は一読に値します。

 

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2024年10月28日 (月)

2024 総選挙

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総選挙の結果、日本もスペインやフランスのような混迷の政界になってしまいました。まあそれはそれとして小さいけれども革命が起きた選挙でした。

1.日本にも右翼政党ができた - 参政党3 保守党3
2.れいわ9 が 共産党8 を上回る議席を得た

社会福祉主義でいくか、新自由主義でいくかというのは、マグマのように日本の政治の相容れない根本的対立となっていくでしょう。自民党はこれが混在しているので、両者を抱え込んだままこれからやっていけるかどうか???

新自由主義:自民党の一部(メジャー)+維新+参政+保守
社会福祉主義:自民党の一部(マイナー)+公明+立憲+れいわ+共産+社民
これでAとBにわかれるのが良いと思いますが、わからないのは国民民主党?

わが千葉13区は 医師vs生物学者 という対決でしたが、両者当選しました。

(画像はウィキペディアより)

 

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2024年10月25日 (金)

黒猫ダイアリー

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Noro が亡くなって、毎年使っていた平野謙三さんの 「Norojourney」 日記帳が終了したため、来年を共に過ごす日記帳を考えなければいけなくなってしまいました。いまさら昔々使っていた高橋書店の手帳に戻る気もしないので、できれば黒猫つながりでと探していたところ、ミドリカンパニーのくろねこダイアリーをみつけて購入しました。

このブログには登場しませんが、実は以前にクロパンという黒猫がうちにいて、この猫は押し入れで生まれて、引っ越しも含めてうちでそのすべての人生19年を過ごしました。自分の飼い猫の中でも19年も生きたのはクロパンだけでした。

購入したくろねこダイアリーは各ページに小泉さよさんのイラストがあって、黒猫独特の距離感の中にも親密な雰囲気があるシックな手帳型の日記帳です。パタンと完全に開くので書きやすいのがいいところ。1日5行づつ書けます。私はそれで十分。来年はこの手帳と共に生きていきます。

 

 

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2024年10月23日 (水)

食料が自給できない

農林水産省によると、昨年の食料自給率(カロリーベース)は38%だったそうですが、実際にはもっと低いのではないかと疑っています。自分が購入している食料の産地が毎年外国に変わりつつあります。まあここ3年38%を保っているというのは円安のせいもあるのでしょう。今年は円が高かった時期もあるのでおそらくもっと下がっていると思います。

この原因の一つは食料生産にかかわる人手不足、特に農業漁業就労者の高齢化があると思います。これはまだ外国人労働者を雇うという手がかすかに残されています。それができなければ輸入元が異常気象に見舞われた時などには、もう日本では生産できなくなっていて食べられなくなってしまうという事態になりそうです。

先日イオンに買い物に行ったときに購入した商品(個人的にご飯の友として必須)のラベルです。驚愕します。

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食料自給率の低下はある程度庶民にもわかりますが、外国資本による日本占領は庶民にはよくわかりません。セブンイレブンが外国に買われそうだという話は表に出ましたが、こういうことを自由にさせておいていいわけがありません。国際資本による富の独占は許してはなりませんが、たとえ立憲民主党が政権を運営しても、彼らがリベラルと呼ばれている限りこれを阻止するような政策をとれるかどうか疑わしいと思います。

 

 

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2024年10月21日 (月)

続・生物学茶話249: 樹状突起スパイン2

樹状突起スパインの形成と可塑性にアクチン繊維がかかわっていることを最初に指摘したのはおそらくマトゥスなのでしょうが(1)、コロボヴァとスヴィトキナは海馬の細胞(ラットかマウスか不明)を培養し、樹状突起スパインの成長を観察しながらアクチン繊維の形成について詳しく調査しました。そして2010年の論文(2)の中で次のように述べています -Surprisingly, the spine necks and bases, as well as dendritic filopodia, also contained a network, rather than a bundle, of branched and linear actin filaments that was immunopositive for Arp2/3 complex, capping protein, and myosin II, but not fascin-。スパインにはアクチンのネットワークが存在し、Arp2/3 が存在するので枝分かれが可能で、ミオシンIIがあるので収縮も可能です。しかしアクチン線維のバンドリングに必要なファシンは存在しません。つまり図249-1のような細かく枝分かれした細いアクチン線維のネットワーク構造があります。

彼らの観察によると、まず糸状の細い突起ができて、それが次第にふくらみマッシュルーム型のスパインに成長するということです。これは in vivo の観察と一致しています。2020年の Jung らのレヴューではネックの部分にミオシンのリングが描いてあります(3)。マッシュルーム型のスパインができるためにミオシンがどのような役割をはたしているかはまだわかりません。いずれにしても傘の上部が広いほど多くの受容体を配置できるので、強いシグナルを樹状突起に伝えることができます。

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図249-1 樹状突起スパインの成長

樹状突起スパインが多くのシナプスを作って効率的な情報伝達を行うためには、その形態が細長い突起のようではいけませんし、球形でもだめで、頂上に広場のような平らな部分がなくてはいけません。このためには直接的にはシナプス前領域とシナプス後領域をつなぎとめる橋のような構造が考えられます。脳科学辞典を見ると Ephrin/EphR やβ-neurexin/Neuroligin がその役割を果たしているような図がありました(4、図249-2)。一方 N-cadherin を重要視する考え方もあります(5)。

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図249-2 シナプス後領域で働くタンパク質一覧(脳科学辞典)

ただそのような橋構造自体はシナプスの安定化に寄与しても、樹状突起スパインの頂点に広場をつくったり、スパインの構造自体を平ぺったくするような機能を持つとは考えられません。奈良先端科学技術大の稲垣研究室では20年位前からシューティン(shootin)というタンパク質の研究を行っていて、 フルサイズのものをシューティン1b、スプライシングバリアントをシューティン1aと命名しました。このうち1a は脳に特異的に存在していることがわかっていました(6,7)。

図249-3(写真上、5)はラット海馬培養細胞の樹状突起をファロイジンでF-アクチンの染色をしたものですが、先端に行くにつれてF-アクチンが少なくなっていることがわかります。先端のほうでF-アクチンが染色されているのはほぼスパイン領域に限られます。シューティン1a もF-アクチンと同じくスパインに局在していることがわかります(図249-3写真下、5)。Kastian らはシューティン1をノックアウトすると、スパイン自体の数が6割くらいに減り、その多くがやせたフィロポディア型になってしまうことを示しました(5)。

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図249-3 樹状突起におけるF-アクチンとシューティン1aの局在

シューティン1a はF-アクチンとL1-CAM(細胞接着因子)の両者に結合する能力があるので、スパインの外側の細胞やマトリクスとL1-CAMを介して結合し、同時にF-アクチンとも結合することによって(クラッチカップリング)、アクチンの重合によって発生する力を細胞外に伝えることができます。つまりスパイン内でアクチン繊維が増えると外に押すことができるということです。したがって頭をシナプスで抑えられていると、クラッチカップリングが壁を移動させるような役割を果たしてスパインが横に膨張し、切り株のような(stubby)形のスパインを形成することができます。Kastian らはこれを図249-4に示しています(5)。

クラッチカップリングの存在はシナプスにストレスを与えないよう、位置がずれないよう、あるいは剝がれてしまわないように安定化し、記憶が安定的に保持されるうえでも有意義なのではないかと思われます。

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図249-4 Kastian らのスキーム

参照

1)A.Matus, Actin-based plasticity in dendritic spines. Science, vol.290(5492): pp.754-758. (2000) doi: 10.1126/science.290.5492.754.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11052932/

2)Farida Korobova and Tatyana Svitkina, Molecular Architecture of Synaptic Actin Cytoskeleton in Hippocampal Neurons Reveals a Mechanism of Dendritic Spine Morphogenesis., Molecular Biology of the Cell
vol.21, pp.165–176, (2010) doi: 10.1091/mbc.E09-07-0596
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2801710/

3)Minkyo Jung, Doory Kim and Ji Young Mun, Direct Visualization of Actin Filaments and Actin-Binding Proteins in Neuronal Cells., Front. Cell Dev. Biol. vol.8:588556. (2020)
doi: 10.3389/fcell.2020.588556
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33324645/

4)脳科学辞典:PSD-95
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/PSD-95

5)Ria Fajarwati Kastian et al., Shootin1a-mediated actin-adhesion coupling generates force to trigger structural plasticity of dendritic spines., Cell Reports vol.35, issue 7, no.109130 (2021)
https://doi.org/10.1016/j.celrep.2021.109130
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211124721004691

6)Toriyama, M., T. Shimada, K.B. Kim, M. Mitsuba, E. Nomura, K. Katsuta, Y. Sakumura, P.Roepstorff, and N. Inagaki. Shootin 1: A protein involved in the organization of an asymmetric signal for neuronal polarization. J. Cell Biol. vol.175: p.147–157 (2006)
DOI: 10.1083/jcb.200604160
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17030985/

7)Ria Fajarwati Kastian, Shootin1a mediates an F-actin-adhesion clutch for dendritic spine formation and synaptic plasticit., (2019) Doctoral Thesis.
奈良先端科学技術大学院大学学術リポジトリ
https://naist.repo.nii.ac.jp/records/9529

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2024年10月19日 (土)

昔の自分に出会う

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なぜか急に部屋の模様がえをしたくなって、絨毯を取り替える決断をしました。そのためには上に置いてあるものをすべてどかさなくてはなりません。それであちこち掃除していると、古い原稿などがでてきて捨てようかどうしようかと迷っていると、作業がはかどりません。

そんなこんなで渋滞するなか、突然30年以上前の私に出会ってなんだか懐かしい気持になりました。当時私は赤血球の培養をやっていて、エリスロポエチンもクローニングされていましたし、献血などしなくてもジャンジャン赤血球を製造できるようになると信じていましたが、実際やってみると赤血球はなかなか気難しい細胞でうまく培養できず、結局断念したという苦い思い出があります。

現在でも輸血は献血に依存しているので、結局培養はうまくいっていないのでしょう。21世紀の科学の進歩は遅いと思います。この文章はまだ赤血球の培養をやっていた頃に雑談風に書いた文章です。商業出版されたわけではないので、ここに載せます。読み直したところ特に修正すべき点も発見できなかったので、当時のままです。

タイトル: コンドルは飛ぶ -赤芽性造血研究の歩みー

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注:現在ではエリスロポエチン産生細胞は腎臓の尿細管間質に分布していることがわかっています。

中田紘介 柳田素子 日本内科学会雑誌 第103巻 第 1 号・pp.160-165 平成26年 1 月10日
腎疾患とEPO産生細胞
https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/103/1/103_160/_pd

 

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2024年10月17日 (木)

布団の季節になりました

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都響 HP&SNS その1~重鎮編
https://morph.way-nifty.com/grey/2024/10/post-d92006.html

都響 HP&SNS その2~弦楽器編
https://morph.way-nifty.com/grey/2024/10/post-d64ab4.html

都響 HP&SNS その3~管・打楽器編
https://morph.way-nifty.com/grey/2024/10/post-e09740.html

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2024年10月15日 (火)

ニュース23 イスラエルによる国連軍攻撃を報道

本日(2024/10/15)、TBSニュース23はイスラエルが国連平和維持軍を攻撃し負傷者が出たことを報道しました。

一方でテレ朝報道ステーションは韓国の芸能事務所のスキャンダルを延々と報道するなどあきれた内容で埋められていました。これは非常に重要な問題なのに、意図的に報道しなかったとみられても仕方ないでしょう。

いかに現在の報道ステーションが退化してしまったかの証明でしょう。

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(画像はウィキペディアより)

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地熱発電が日本を救う

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私はずっと前から主張しているのですが(1、2)、日本は太陽光や風力による発電より地熱発電が向いているのです。1980年頃には盛り上がっていて、技術開発も高温岩体発電がほぼできるくらい進んでいたのですが、結局原子力で行こうということになってぽしゃってしまったのは本当に残念。

それでも少しづつはやっている人がいて、最近出力4万2千Kwの発電所もできました(3)。原子力と違って安全ですし、ほとんどメンテナンスフリーなのが利点です。観光業界が反対するわけですが、何が大切なのか少し考えてみればわかるでしょう。

政府は開発に本腰を入れて、特にマグマの位置を正確に検出して近傍にパイプを通す技術を確立して欲しいと思います。マグマ発電ができれば原発はいりませんし、むしろ他国より電力供給ではアドバンテージがあると思います。真山仁が本を出しています(4)。

1)https://morph.way-nifty.com/grey/2012/02/post-681b.html

2)https://morph.way-nifty.com/grey/2012/09/post-95e9.html

3)山葵沢(わさびざわ)地熱発電所
https://emira-t.jp/special/6070/?utm_source=outbrain&utm_medium=display

4)真山仁 地熱が日本を救う 角川新書(2013)



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2024年10月13日 (日)

「エロイカ」 by ライアン・ウィグルスワース&都響@サントリーホール2024/10/13

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不思議なフライヤーです。指揮者だけが星の中に居て、ソリストを呼んでいるのに写真がありません。そのバチが当たったのか、このフライヤーの下方のコンサートに出演予定だったイモージェン・クーパーさんがリハーサル終了後に負傷されてキャンセルになりました。ところがどこまでついているのか、土曜日に京都市交響楽団のコンサートで同じ演目を演奏したピアニストがいるということで、急遽日曜日のオファーを出したらOKということで、公演前日のアクシデントにもかかわらず穴を開けずにすんだという、狐につままれたようなお話でした。

サントリーホールはほぼ満席です。当日までわからなかったので、ソリストが交代して同じ曲を演奏するなんてことをしらないお客さんもいたことでしょう。開演前に国塩さんがステージに出てきてそのあたりの事情をお話ししてから演奏会がはじまりました。代役のアンドリュー・フォン・オーエンさんは、まるでチェンバロを弾いているような感じの演奏で(ピアノはスタインウェイ)、完全に自分の世界を持っている方でした。彼の世界に一体化できるほど都響の演奏は上品ではありませんが、本日の指揮者ライアン・ウィグルスワースの堅実なタクトのもとに無事破綻無く終了し、めでたしめでたし。

後半のエロイカは、指揮者がめざすベートーヴェンの演奏を矢部コンマスのもとに完全に音にした都響の演奏が素晴らしい。鷹栖・松木という2人の天才が扇の要に並ぶこの風景のなかに私が共存していることが夢のようです。ホルン勢も素晴らしかった。こんな演奏会に遭遇するので、コンサートホールに通うのをやめられません。

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2024年10月12日 (土)

イスラエル 国連軍を攻撃!

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イスラエルはこれまでにもパレスチナにいた国連職員を多数殺害していますが、ついにレバノンの国連平和維持軍(UNIFIL=United Nations Interim Force In Lebanon)を攻撃し、国連の兵士を負傷させたようです。

https://tanakaryusaku.jp/

これは完全に一線を越えており、世界に敵対する行為といえます。
日本はイスラエルと断交すべきです。

(画像はウィキペデイアより)

 

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2024年10月11日 (金)

続・生物学茶話248: 樹状突起スパイン1

アクチンもチューブリンもその起源をたどれば細菌までたどり着くという生物にとってなくてはならない重要なタンパク質です(1、2)。当然20世紀から大勢の研究者によって研究が進められてきましたが、それぞれ制御が複雑なメカニズムでおこなわれていて一筋縄ではいかない上に、アクチンとチューブリンのかかわりについてはあまり研究が進まず、21世紀も深まった現在まで課題が持ち越されてきたのが現状です。これは疾病に直接関わりのない生物学のテーマは、いくらそれが基本的なものであってもファンドがつかないことが原因でしょう。

アクチンモノマーからポリマー(マイクロフィラメント)がつくられる過程は前回述べましたが(3)、もうすこし詳しくみると、ATPと結合したアクチンモノマーはフォルミン、プロフィリンと結合した後に、これらの補助因子の力を借りて直鎖状にポリマーを形成します(図248-1)。枝分かれ構造をつくるためにはArp2/3 複合体を介する必要があります(図248-1)。これによってアクチン線維(マイクロフィラメント)は樹状の構造をつくることができ、されにそれらが重なり合ってメッシュのような構造をつくることができます。このことは細胞が様々な形態をとってそれをストレスに対抗して維持できることに貢献しています。

チューブリンの重合=微小管の形成については脳科学辞典の微小管の項目に詳しい解説がありますし(4)、また私の過去記事もあるのでご覧下さい(5)。微小管が崩壊してチューブリンモノマーに分解することを習慣的にカタストロフといいます。アクチンと違って、チューブリンはポリマーをつくるためのエネルギーをATPではなくGTPから得ています。

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図248-1 アクチン線維(マイクロフィラメント)の形成

アクチンとチューブリン、あるいはその重合体であるマイクロフィラメントと微小管については昔から詳しい研究が行われてきました。ただそれらがどのような共同作業(クロストーク)を行っているかについては21世紀も深まってようやく少しづつ解明されてきました(6)。

神経細胞もその機能を実現するためにアクチンとチューブリンを大いに利用しています。神経細胞は形態的な観点から見るとかなり特殊な細胞で、たとえば軸索という異常に長く伸びる(場合によっては細胞のサイズの1万倍くらいの長さ)突起をひとつだけ持つ、そしてそれと対照的に短い突起(樹状突起)は複数存在する、というのはどのように説明すれば良いのでしょうか。またそれらの構造はどう違うのでしょうか?

おそらく軸索が1本しかないというのは、細胞が分化する過程であるタイミングで1度しかおこらないアクチンとチューブリンおよび関連タンパク質の共同作業だと思われますが、その結果他の細胞には無い特異な構造が形成されます(7、図248-2)。すなわち軸索は、伸びていく先端が+、後端が-という極性が同じ微小管が Tau というタンパク質でパラレルに束ねられた構造が軸になり、まわりをアクチン線維がリング状に取り囲むという構造になっています(7,8、図248-2)。チューブの外壁にはアクチン線維と直交し、微小管とは平行に位置するスペクトリンのロープが伸びています(8)。先端だけにはフィロポディアのような構造がみられます(7、図248-2)。

一方樹状突起は複数存在するのが普通で、これは分化が終了した後も可塑性があると思われます。樹状突起内部の微小管は MAP2 というタンパク質で架橋されて束ねられています。極性はランダムで、軸索の場合のように先端が+、後端が-ということはありません。アクチン線維によるリング構造もありません。

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図248-2 軸索と樹状突起における微小管とアクチン線維

図248-2の右下図をみると、樹状突起にできるスパインはアクチン線維で充たされており、微小管が伸びていけない状況が描かれています。これはおそらくアクチン線維の緻密さによるとおもわれ、実際 in vitro の実験ですが、微小管は固い物に当たると急速なカタストロフを起こすことが知られています(9)。図248-3の右図のように微小管がスパインとの境界でカタストロフを起こしては、またその境界まで伸長するという状態を繰り返していると、自然に棲み分けができるでしょう。シナプス後細胞のスパインに充満し、その構造を支えているのはアクチン線維であることがわかります。

図284-3の左図はもうひとつの可能性を示したもので、微小管の先にキャッピングが行われ、そのコンプレクスがアクチン線維と結合しているとすると、微小管は伸長を妨げられ、またアクチン線維との結合によって構造が安定化すると思われます。樹状突起スパインでどうなっているかはわかりませんが、細胞分裂の際に中心体から放射状にのびる微小管と細胞膜の裏打ちとなるアクチン線維を連結する構造については、MISP, EB1, p150, myosin-10, cortical dynein などの関与が示唆されています(7)。

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図284-3 微小管がアクチン線維と出会うとき

脳科学辞典などによれば、自閉スペクトラム症では樹状突起スパインの数が増加し、統合失調症・アルツハイマー病・知的障害の場合は減少するそうです(10、11、図284-4)。このことは微小管やアクチン線維がこれらの疾患に関わっていることを示唆します。

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図284-4 樹状突起スパインと脳の疾病

 

参照

1)渋めのダージリンはいかが アクチンの系譜
https://morph.way-nifty.com/grey/2013/09/post-9bba.html

2)渋めのダージリンはいかが やぶにらみ生物論74: 細胞骨格1
https://morph.way-nifty.com/grey/2017/05/post-00ab.html

3)続・生物学茶話247: シナプス後厚肥
https://morph.way-nifty.com/grey/2024/09/post-33e61d.html

4)脳科学辞典:微小管
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E5%BE%AE%E5%B0%8F%E7%AE%A1

5)渋めのダージリンはいかが やぶにらみ生物論75: 細胞骨格2
https://morph.way-nifty.com/grey/2017/06/post-20be.html

6)Charlotte H. Coles and Frank Bradke, Coordinating Neuronal Actin–Microtubule Dynamics., Current Biology vol.25, R677–R691 (2015)
http://dx.doi.org/10.1016/j.cub.2015.06.020
https://www.cell.com/action/showPdf?pii=S0960-9822%2815%2900714-9

7)Dogterom, M., and Koenderink, G. H., Actin–microtubule crosstalk in cell biology., Nat. Rev. Mol. Cell Biol. vol.20, pp.38–54. (2019)
http://doi: 10.1038/s41580-018-0067-1
https://www.nature.com/articles/s41580-018-0067-1

8)Minkyo Jung, Doory Kim and Ji Young Mun, Direct Visualization of Actin Filaments and Actin-Binding Proteins in Neuronal Cells., Frontiers in Cell and Developmental Biology, vol.8, article no.588556 (2020)
htpp://doi: 10.3389/fcell.2020.588556
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33324645/

9)Marcel E Janson, Mathilde E de Dood, Marileen Dogterom, Dynamic instability of microtubules is regulated by force., The Journal of Cell Biology, vol.161, no.6, pp.1029–1034 (2003)
http://www.jcb.org/cgi/doi/10.1083/jcb.200301147
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12821641/

10)脳科学辞典:樹状突起スパイン
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E6%A8%B9%E7%8A%B6%E7%AA%81%E8%B5%B7%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%B3

11)Ria Fajarwati Kastian, Doctoral Thesis:Shootin1a mediates an F-actin-adhesion clutch for dendritic spine formation and synaptic plasticity. 奈良先端科学技術大学院大学(2019)
https://library.naist.jp/opac/book/92496

 

 

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2024年10月10日 (木)

東京のコンサートホール改修と都響ラインナップ発表

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東京のコンサートホールは改修ラッシュの時期に突入します。当分改修無く使えるホールも、実は改修費値上げのため予算不足で延期したところも多いと聞いています。東京文化会館が3年かけてリニューアルするのは大歓迎です。私が住んでいる団地も東京文化会館も5Fで、どちらも階段で5Fまで歩いてあがる仕様です。改修後はエスカレータくらいはつけると信じたいです。席の狭さや旧式トイレも改善の必要があります。ただ精養軒は残して欲しいですね。

東京文化会館はものすごく駅改札と距離が近いので、大変便利なホールです。名実ともに都響の拠点としてきちんと整備されることを願います。都響は東京都の外郭団体なのですから、サントリーホールでコンサートをやるのは、民間オケが使うべき機会を侵食していると思うのでやめるべきです。東京西部でやりたいのなら区か市の施設を使うべきです。

改修中または改修予定のホール

東京文化会館
2026年から3年間

東京芸術劇場
2024年10月~2025年7月

サントリーホール
2024年9月~2025年7月

東京オペラシティ
2026年1月~2026年6月

紀尾井ホール
2025年8月~2026年12月

ティアラ江東
2026年1月~2027年7月

すみだトリフォニーホール
2027年1月~2029年3月

新宿文化センター
2023年11月~2025年9月

調布市グリーンホール
近年に建て替え予定

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以下は当分大丈夫

目黒パーシモンホール
文京シビックホール
杉並公会堂
世田谷区民会館
葛飾シンフォニーヒルズ
大田区民ホール・アプリコ
江戸川区総合文化センター
西新井文化ホール・ギャラクシティ
北とぴあ
サンパール荒川

25~26シーズンの都響演奏会ラインナップが発表になりました。
ホール修理の関係で日取りはイレギュラーとなりましたが、偏らない演目、堅実な指揮者陣、豪華なソリストと本当によく考えられたラインナップだと思います。改修の嵐の中で国塩頑張りました。

ひとつ異様な点はありますが、それは都響会員がひそひそ話で交わすことだと思うので、ここでは述べません。

世の中値上がりの嵐で、コンサートホールだけじゃなくて家の不具合だって簡単には直せません。これから選挙ですが、物価値上げを阻止すると言っている政党はあるのかな?

 

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2024年10月 9日 (水)

都響 HP&SNS その3~管・打楽器編

Photo_20241009154701

都響 HP&SNS 最終回の管・打楽器編です。ペットの写真を使わせていただいたこと、ご容赦お願いします _(._.)_。

#フルート

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小池郁江


https://x.com/ikue_koike

Photo_20241009155901

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中川愛

フェイスブック
https://www.facebook.com/ai.nakagawa.3

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#オーボエ

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大植圭太郎

next mushroom promotion
http://kinoko2001.music.coocan.jp/oue_keitaro.html

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南方総子(なんぽうふさこ)

マエストロ-ラ音楽院
https://www.maestrora.jp/room/room27.html

上野学園大学音楽学部
https://www.uenogakuen.ac.jp/pdf/teacher/university/nampo_fusako.pdf

=======================

 

#クラリネット

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糸井裕美子


https://x.com/yu_minn_u3u

=======================

勝山大輔


https://x.com/daitempo

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#ファゴット

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向後崇雄(こうごたかお)

インスタグラム
https://www.instagram.com/takao_kogo/

=======================

山田知史(やまだのりひと)

ドルチッシモ
https://x.com/bsndlcsm

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#ホルン

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有馬純晴(ありますみはる)

フェイスブック
https://www.facebook.com/sumiharu.arima/

=======================

五十畑勉


https://x.com/isohatatsutomu

インスタグラム
https://www.instagram.com/tisohata/

洗足学園音大
https://www.senzoku.ac.jp/music/teacher/tsutomu-isohata

=======================

鈴木優(すずきゆう)


https://x.com/uuu___u

インスタグラム
https://www.instagram.com/u_u0716/

=======================

和田博史(わだひろふみ)

HP
http://zqto.web.fc2.com/wada.htm

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#トランペット

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伊藤駿


https://x.com/syuntrumpet0208

Photo_20241009161001

=======================

内藤知裕


https://x.com/tomopet

=======================

中山隆崇(なかやまたかし)

フェイスブック
https://www.facebook.com/takashi.nakayama.908/?locale=ja_JP

洗足学園音大
https://www.senzoku.ac.jp/music/teacher/takashi-nakayama

=======================

 

#トロンボーン

=======================

井口有里(いぐちゆり)

フェイスブック
https://www.facebook.com/trb.iguchi/?locale=ja_JP

武蔵野音大
https://www.musashino-music.ac.jp/graduate/teacher/guest/wind/iguchi_yuri

=======================

ザッカリー・ガイルス


https://x.com/zguiles

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/8137BCnOqYrPWDrjpeag

Guiles2

=======================

野々下興一


https://x.com/koichinonoshita

インスタグラム
https://www.instagram.com/nonoshita/

洗足学園音大
https://www.senzoku.ac.jp/music/teacher/kouichi-nonoshita

=======================

 

#テューバ

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佐藤潔


https://x.com/kiyoshisatotuba

武蔵野音大
https://www.musashino-music.ac.jp/graduate/teacher/guest/wind/satokiyoshi

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#打楽器

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西川圭子

アメーバニュース
https://news.ameba.jp/profile/detail/%E8%A5%BF%E5%B7%9D%E5%9C%AD%E5%AD%90/

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2024年10月 8日 (火)

都響 HP&SNS その2~弦楽器編

Photo_20241008092701

重鎮編に続いて弦楽器奏者編です。

前回同様ペットの写真を使わせていただきますので、ひらにお許しを _(._.)_。

#ヴァイオリン

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安達優希


https://x.com/yuukiadachi_vn

フェイスブック
https://www.facebook.com/mameta.neko

Photo_20241008092901

======================

伊東翔太


https://x.com/itooo_com

インスタグラム
https://www.instagram.com/shota__ito/?hl=ja

フェイスブック
https://www.facebook.com/shota.lto.1/?locale=ja_JP

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及川博史

フェイスブック
https://www.facebook.com/hiroshi.johnmarie

======================

蔭井清夏(かげいさやか)

ハッシュタグ
こちら

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小関郁(こせきふみ)


https://twitter.com/fumikoseki_vn

ブログ
https://ameblo.jp/fumi-note-vn/

フェイスブック
https://www.facebook.com/fumi.koseki.3/?locale=ja_JP

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/2020ECDJDCIKqjOlqrNX

Photo_20241008094001

=====================

塩田脩(しおだしゅう)

インスタグラム
https://www.instagram.com/explore/tags/%E5%A1%A9%E7%94%B0%E8%84%A9/top/

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/5616flPdKnJCKOTZHegb

=====================

田口美里

フェイスブック
https://www.facebook.com/misato.taguchi.7

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田中雅子

フェイスブック
https://www.facebook.com/masako.tanakaokamoto

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大和加奈

フェイスブック
https://www.facebook.com/kana.yamato.1

Yamatokana-dog

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三原久遠(みはらひさお)

フェイスブック
https://www.facebook.com/hisao.mihara.3/?locale=ja_JP

=====================

山本翔平

フェイスブック
https://www.facebook.com/hisao.mihara.3/?locale=ja_JP

=====================

海和伸子


https://x.com/musmus_vn

フェイスブック
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004201507111

=====================

小林久美

フェイスブック
https://www.facebook.com/kumi.kobayashi.7568

=====================

高田はるみ


https://x.com/harulin9

フェイスブック
https://www.facebook.com/harumi.takada1

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/6087okzOIrqCkmxXVzxl

=====================

新田僚(にったつかさ)

X
https://x.com/tsukasanitta

フェイスブック
https://www.facebook.com/tukasa.nitta/?locale=ja_JP

=====================

吉本萌慧(よしもともえ)

X
https://x.com/riapatch

フェイスブック
https://www.facebook.com/ria.patch/?locale=ja_JP

インスタグラム
https://www.picuki.com/tag/%E5%90%89%E6%9C%AC%E8%90%8C%E6%85%A7

ブログ
https://blog.goo.ne.jp/adreamsession/e/cf8667b66c28f219e1de905cc2e0f760

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# ヴィオラ

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石田紗樹


https://x.com/va_sakiishida

フェイスブック
https://www.facebook.com/saki.ishida.33/?locale=ja_JP

====================

村田恵子


https://x.com/keco_va

====================

デイヴィッド・メイソン


https://x.com/dmasonviola

フェイスブック
https://www.facebook.com/masondw/

インスタグラム
https://www.instagram.com/dmasonviola/

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冨永悠紀子


https://twitter.com/yucco_va

 

Photo_20241009175501

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萩谷金太郎


https://x.com/kinkintaroro

フェイスブック
https://www.facebook.com/kintaro.hagiya/?locale=ja_JP

Photo_20241008113201

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#チェロ

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江口心一


https://x.com/eguocchi

俺の弦チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCao0yk4_Fyy1c04MrhIWIxw

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長谷部一郎


https://x.com/ichirocello

ブログ 長谷部一郎 Cello日記
http://ichirocello.cocolog-nifty.com/

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清水詩織


https://x.com/ichirocello

フェイスブック
https://www.facebook.com/profile.php?id=100002624680138

東音企画
https://concertmanagement.to-on.com/artists/843

====================

高橋純子

インスタグラム
https://www.instagram.com/junkocello/

====================

平田昌平

i-Amabile
https://i-amabile.com/conductor/668

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森山涼介


https://x.com/vc_moriyama

フェイスブック
https://www.facebook.com/profile.php?id=100027721863074

Photo_20241008114501

====================

 

#コントラバス

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佐野央子(さのなかこ)


https://x.com/ganznakako

フェイスブック
https://www.facebook.com/nakako.sano/?locale=ja_JP

佐野豆腐店
https://note.com/dawndishproject/n/n84a74a4e0f51

====================

本山耀佑(もとやまようすけ)

HP
https://yosukemotoyama.com/


https://x.com/motoyamayosuke

インスタグラム
https://www.instagram.com/yosukemotoyama/

ブログ
https://yosukemotoyama.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/

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2024年10月 4日 (金)

高関健&東京シティフィル スメタナ「わが祖国」@東京オペラシティコンサートホール

Img_20241004121501

都響のC定期が芸劇の工事の関係で9月で終了ということで、以降のコンサートは東京シティフィルのチケットを入手して初台に通うことにしました。ここは遠いのですが駅から近いというのが取り柄。

例によってマエストロ高関がきさくにプレトークをしてから本番。コンマスは荒井さん。「ヴィシェフラド」はなにか手探り状態でおそるおそるの演奏でしたが、「ヴルタヴァ」までくるとようやくオケがまとまってきて熱い演奏になりました。あまりに素晴らしい演奏だったので、終了後かなりブラボーや拍手があったくらいです。指揮者もオケも盛り上がっていて、やっぱり来たかOKという感じでした。

「シャールカ」のクラリネット(山口さん)の鋭角的・戦闘的な演奏には度肝を抜かれました。クラリネットという楽器のイメージが変わるようなショックを受けました。ヴルタヴァに続いてすごい演奏が続きます。・・・ここで休憩。

「ボヘミアの森と草原から」は谷さんのホルンが冴え渡って素晴らしく、ポルカもノリが良くて名演でした。今日はホルン8本という豪華版。永年クラシックの演奏会に通っていますが、一番失敗が多いのがホルンで、多分この楽器がオケの中で一番演奏が難しい楽器なんじゃないでしょうか? シティフィルも昔ホルンが第1楽章から暴走してボロボロになったこともあります。「ターボル」と「ブラニーク」はスメタナの音楽そのものがうるさいだけであまり感動はなし。

終演後指揮者アンコールで高関さんはクラリネットの山口さんを帯同して現れました。指揮者もびっくりしたのかもしれません。

谷あかね
https://www.instagram.com/akanehorn/

高関健
https://x.com/KenTakaseki?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor



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2024年10月 3日 (木)

都響 HP&SNS その1~重鎮編

Photo_20241003144301

都響のオフィシャルサイト以外で都響メンバーのHP・SNSを探索してみました。網羅しているわけではありませんので、みつからなかった場合はごめんなさい。今回の重鎮編は都響の中でもお偉方とおぼしき方々限定です。一般編もやる予定ですが、時間がかかりますのでしばらく後で。サイトからペットの写真をお借りすることがあります。ひらにお許しを _(._.)_。

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大野和士

オフィシャル
https://www.kazushiono.com/ja

AMATI
https://www.amati-tokyo.com/artist/conductor/post_1.php

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エリアフ・インバル

JAPAN ARTS
https://www.japanarts.co.jp/artist/eliahuinbal/

----------------------

アラン・ギルバート

オフィシャル
https://www.alangilbert.com/en-us/


https://x.com/gilbertconducts

ヒラサオフィス
https://www.hirasaoffice06.com/artists/view/38

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小泉和裕

AMATI
https://www.amati-tokyo.com/artist/conductor/post_3.php

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矢部達哉

X 
https://twitter.com/TatsuyaYabeVL?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

インスタグラム
こちら

JAPAN ARTS
https://www.japanarts.co.jp/artist/tatsuyayabe/

======================

水谷晃

オフィシャル
http://musiciansparty.jp/artist/mizutani/


https://twitter.com/mizutani_akira?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

インスタグラム
https://www.instagram.com/akira_mizutani_1986/

======================

山本友重

フェイスブック
こちら


https://x.com/tomoshigeyama

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/2125MRlaSWLKWjynQRkd

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吉岡麻貴子

フェイスブック
こちら

======================

渡邉ゆづき


https://x.com/yuzuki79403436

インスタグラム
https://www.instagram.com/yuzukiviolin/

フェイスブック
https://www.facebook.com/watanabe.yuzuki.1

======================

遠藤香奈子

フェイスブック
こちら

インスタグラム
https://www.instagram.com/ko_kana828/


https://x.com/kanak0_032?lang=gl

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/4540zoRzlhKLozoJXRmp/

======================

双紙正哉


https://x.com/masayasoshi

フェイスブック
https://www.facebook.com/masaya.soshi/?locale=ja_JP

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/1189FKkBWckEJdvXMZQy

Soushicat

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鈴木学


https://x.com/mana_bratsche

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/6905voEYbjDFTQyMHzwQ

======================

伊東裕


https://x.com/yuitobanbi

東音企画
https://concertmanagement.to-on.com/artists/1476

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/803qSjTPHXeQhjOzIPi

======================

古川展生

オフィシャル
https://www.nobuofurukawa.com/


https://x.com/nobuofurukawavc

AMATI
https://www.amati-tokyo.com/artist/cello/post_56.php

======================

池松宏

HP(芸大のサイト)
https://researchmap.jp/ikematsu.hiroshi

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/8005WvfSPPMLKamAwAFw

Dreamusic
https://dreamusic.co.jp/artist/hiroshi-ikematsu/profile/

======================

山本修

オフィシャル
http://yamamotoosamu.seesaa.net/

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松木さや

インスタグラム
https://www.instagram.com/saya2116/

======================

柳原佑介

HP(武蔵野音大のサイト)
https://www.musashino-music.ac.jp/graduate/teacher/guest/wind/yanagihara

======================

鷹栖美恵子

東音企画
https://concertmanagement.to-on.com/artists/995

鷹栖音楽教室
https://takasuonkyo.com/

======================

広田智之

オフィシャル
https://tomoyukihirota.com/profile/


https://x.com/TomoyukiHirota?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

Hirotagog

======================

長哲也


https://x.com/tetsuyacho

フェイスブック
https://www.facebook.com/tetsuya.cho.35/?locale=ja_JP

コンサートスクウェア(非公式)
https://www.concertsquare.jp/musician/unofficial/detail/4720pcGscwbjaTfQSOzK

======================

岡崎耕二

HP(武蔵野音大のサイト)
https://www.musashino-music.ac.jp/graduate/teacher/guest/wind/kojiokazaki-trp

======================

高橋敦

HP(洗足学園音大のサイト)
https://www.senzoku.ac.jp/music/teacher/osamu-takahashi

======================

風早宏隆

HP(武蔵野音大のサイト)
https://www.musashino-music.ac.jp/graduate/teacher/guest/wind/kazehaya_hirotaka

======================

高瀬新太郎


https://x.com/tks_tb

フェイスブック
https://www.facebook.com/takase.shintaro.9

東音企画
https://concertmanagement.to-on.com/artists/1957

======================

安藤芳広

HP(武蔵野音大のサイト)
https://www.musashino-music.ac.jp/graduate/teacher/guest/percussion/ando

======================

久一 忠之

フェイスブック
こちら

HP(東邦音楽大学のサイト)
https://www.toho-music.ac.jp/college/teachers/teacher3777.html

 

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2024年10月 1日 (火)

雨の日

最近ずっとお天気がよくありません。台風も来るようです。
よくラジオやライブでリクエストを募集するときに、エピソードをそえてほしいというリクエストがありますが、共有できるのはある種の感覚です。雨なら、だんだん沈静化していく心のあり方とか、静かな暗い場所に落ちていく感覚とか、外に出たときの雨の日のにおいとか、GABAがシナプスに満ちていくやすらぎとか、そういう感覚を惹起してくれる音楽の力は素晴らしいと思います。

昔 新宿東口にルイードというライブハウスがあって、そこは私の密かな青春でもありました。今は歌舞伎町や原宿、その他全国展開するチェーン店になっているようです。新宿ルイードは当時多くのシンガーが出演する名店で、西島三重子もマンスリーなどやっていました。そのラストナンバーでよく歌っていたのが「Evergreen~永遠に緑~」という曲でした。雨の名曲。

西島三重子 「Evergreen~永遠に緑~」 作詞:門谷憲二 作曲:西島三重子

https://www.youtube.com/watch?v=RXyaVs0A9LY
44分55秒~

https://www.youtube.com/watch?v=qEm-YeOA6Us
37分50秒~

CDでは TWIN VERY BEST COLLECTION~Spell(呪文)~  というアルバムに収録されています。
アマゾンを覗くと、中古品で price 7980円でした。

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邸園パーティーにて

左:西島三重子さん

中央のお二人:ファンの方々

右:故 竹之内信広氏


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