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2024年5月16日 (木)

ある日のバルサ

Riga

リーガ・エスパニョーラ上位チームの成績表(Yahoo Japan の記事より)

紺色:1~4位 UEFAチャンピオンズリーグ出場圏内
橙色:5~6位 ヨーロッパリーグ出場圏内
緑色:7位 UEFAカンファレンスリーグ出場圏内

バルサは今シーズン優勝の望みは絶たれ、激しい2位争いをしているというのが現況です。バルサは今低迷期にあります。それはひとつはジェネレーションギャップの問題で、図のようにベテラン勢とティーンエイジャーが主力のメンバーなので、コンビネーションがうまくいかないことです。しかしもっと困るのは、スペインサッカー協会が厳しいサラリーキャップを設けて、チームの倒産を防ぐことにしゃかりきになっていることです。これはバルセロナの民族的ファンに圧倒的に支えられているバルサにしてみれば非常に迷惑な話で、バルサつぶしの政策と受け取られても仕方がありません。

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今シーズンマドリーと勝負にならなかったもう一つの原因は、せっかくブラジルから獲得したロケを実戦で育てるのを首脳陣が怠ったことにあります。35才のレヴァンドフスキに頼って、ようやく2位にしがみつくという方針は全く納得できません。ロケに加えて、故障組のガビとバルデが加われば来シーズンはそこそこ戦えると思います。ただガビとバルデの故障はかなり重いものだったので不安があり、日本人の私としてはFC東京の松木玖生あたりを引き抜いてメンバーに加えて欲しい。

ひとつ気になるのは、スペインのサッカー関係者にはドラッグやマフィアとの関係で、ブラジルに反感を持っている人が結構いるのではないかという可能性です。ロケが意味不明なイエローカードをもらったこともありました(しかもそのときレフェリーが「ここはブラジルではない」とロケに言ったそうです)。日本にいるとわからないこともあるのかもしれません。バルサがロケを売りたがっているというニュースが出ているそうですが、獲得したばかりなのにすぐ売るというのは裏になんらかの事情がからんでいるとしか思えません。もし本当に売るのなら、器用さとスピードがあるセンターフォワード(デランテロ・セントロ)を補強しなければ、首位争いは不可能です。

最後に、これはバルサファンみんなが思っていることだと思いますが、全盛期のバルサを支えたボランチ(ピボーテ)のブスケツに代わる人材がみつからないということです。サラリーキャップの問題があって理想的な人材を採用できないということであれば、別のスタイルのサッカーをめざすしかありません。ただ来シーズンもレヴァンドフスキに頼るのであれば、たとえブスケツの代わりがみつかったとしても首位争いはできないと思います。クリステンセンはシーズン途中でポジションをボランチに変更しましたが、ヘディングで点もとれるし頑張っていると思います。

バルサはカタルーニャ人という民族にささえられチームですが、図のメンバーを見るとカタルーニャ人はヤマルとクバルシしかいませんし、ヤマルはアフリカ系でもあります。強いチームをめざすとき、メンバーはインターナショナルでなければなりません。そこには人種差別はしない、カタルーニャをサポートしてくれる人であれば積極的に受け入れたいという彼らの願いがこめられていると思います。

 

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