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2024年3月23日 (土)

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス

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米国大統領選挙の年です。ところが候補者がもう引退すべき年齢の老人と何をやるかわからない変人しかいないんじゃ米国人でなくても困惑してしまいます。

アレクサンドリア・オカシオ=コルテス (Alexandria Ocasio-Cortez) は1989年生まれで、ニューヨーク州選出の民主党下院議員です。私は彼女がいずれ米国の大統領になるべきだと考えていて、もしそうなれば日本は米国と共に歩むべきだとも思います。彼女のXのフォロワーは1322万人いるので、その影響力は現在でも侮れないものがあります。

彼女はバーニー・サンダース系の政治思想の持ち主で、同調者は下院議員の中ではまだ50人くらいなので主流とまでは言えません。右系の人々からは極左だと言われていますが、そのおもな政策は昭和時代の自民党の政策と大差はありません。

1)国民皆保険制度(オバマケア)の復活
2)公立大学における授業料免除
3)連邦政府による雇用保障
4)所得税の累進課税を最大70%まで引き上げ、増収分を環境問題解決の財源に充てる
5)100%再生可能エネルギーに基づくエネルギー政策
6)刑務所民営化を廃止
7)銃規制法の制定
8)移民が犯罪者扱いされずに米国市民権を得られる道をつくる
9)家族休暇の保障(子供の世話や親の介護のための休暇を有給でとれることの保障)
10)イスラエルによるパレスチナ占領に反対(ヨルダン川西岸地区にイスラエルがいることは「パレスチナ占領」とみなす)
11)LGBTコミュニティーを支持

国民皆保険制度は日本では当たり前です。所得税の累進課税も現在とちがって、昭和時代には高額所得者には厳しい制度でした。刑務所は日本ではずっと公営ですし、銃規制は当然です。授業料も実はタダ同然でした。下のグラフをみてください。

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1980年以降の自民党政権がいかに教育の機会均等に反する政策を行ってきたか、一目瞭然です。

オカシオ=コルテスは地球環境の悪化が米国にとって唯一の脅威だと言っています。それは多分本当にそうでしょう。ならば累進課税によって地球環境の悪化を阻止できるかどうかやってみるべきだと思います。オゾン層破壊の問題は科学技術と人々の努力によってほぼ解決しました。他の問題も解決できるかもしれません。

彼女が大統領になれば、おそらくマッカーサー以来の伝統である米国による日本の主権を侵害する形での「日本統治」が解除されると思います。

参照

国立大学授業料の変遷
https://nenji-toukei.com/n/kiji/10037

文部科学省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/005/gijiroku/attach/1386502.htm

オカシオ=コルテスのサイト

公式: https://ocasio-cortez.house.gov/

X: https://twitter.com/AOC

動画:

The Courage to Change | Alexandria Ocasio-Cortez
https://www.youtube.com/watch?v=rq3QXIVR0bs

5 Years of the Green New Deal | Alexandria Ocasio-Cortez
https://www.youtube.com/watch?v=yDxbTNl4AVI


(肖像写真はウィキペディアより)

 

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