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2024年3月25日 (月)

東京都美術館講堂にて

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週末になると、よく1週間人間の世界で耐えて生き延びたものだと思う。
そして夜になると月の光を頼りに街を出て、ヒースの茂る荒れ地で
仰向けになって流星を探す
もちろん寒さに耐えるべく厚手のキルティングを着てきたのだが、
うとうとしているうちに雪が降ってきて
帰り道は雪の中を歩くことになった

しばらく歩くと足跡をみつけた
私と同じような人がいるのか
いやそうではない 
人はヒースの茂る荒れ地というが、そこには多くの動物が生きている
動物は私の友人だ

街に着く頃には門の近くはもう朝市で賑わっていた
一晩人から離れているともう街が恋しくなっている自分に気づく
昔は街の外は盗賊や街を追われた犯罪者がたむろしていて、
親指小僧の伝説もそれを子供達に教えるためにつくられたのだろう
それでも悪意に満ちた街をはなれて妖精の園をめざす者はいる

明るい日差しの中で昼寝をしていると、ゆらゆらと小舟に揺られる
夢を見た その間すべての悩みから解き放たれていた
水面はキラキラと明るい日差しを反映し
コイたちは人の悩みなど知らぬように元気よく泳いでいる
光の反映で彼らは金色に輝く

道をまだ幼い王女が侍女と共にゆっくりと歩いて行く
まるで時が止まって その画像の中に吸い込まれるようだ
アナカプリの丘をめざしているのだろうか
侍女の中に亜麻色の髪をなびかせる美しい少女をみつけた
まるでその唇に吸い込まれそうだ

一行が遠く見えなくなった頃 
ラヴィーヌ将軍がまた喧噪と悪意に満ちた日常を蘇らせるように
砂埃を立てながら通り過ぎていった
また次の週末まで耐えて生き延びなければならない

 

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亡き王女のためのパヴァーヌ

https://www.youtube.com/watch?v=Az5jPUow0Wc

戦場のメリークリスマス

https://www.youtube.com/watch?v=aQt4D7dHbaI

 

 

 

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