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2023年12月 8日 (金)

池袋・東京芸術劇場チケ取り綺談

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1Fの聴衆の大多数は純粋に音楽を楽しみにして来る人々なのでしょう。1Fの大部分はS席であり、国内のオケといえどもそこそこ高価です。とは言っても億単位の高層マンションがたちまち売れてしまうという日本ですから、気にしない人も多いと思います。ただ1Fの住民にも多少別人種もいます。押しの指揮者・ソリスト・オケメンがいる人は1、2列目のチケ取りに参戦します。目的の人物を間近で見たいので、例えばピアニストだと真ん中より向かって少し左側を取りたいとなって争いは激しくなります。

あと体の不自由な人、盲導犬を連れてくる人、車椅子の人などはやはり1Fに席をとりたいでしょう。とらなければならない場合もあるでしょう。私はコロナがおさまりきらない時には、公会堂のようなホールでは最後列に席をとることにしていました。感染の可能性が最小だと思われるからです。

2・3Fは図に示しました。これはとあるコンサートの開催数日前の状況ですが、灰色がすでに売れた席、色着きがまだ空いている席です。2階中央前ブロック(緑の楕円で示した場所)は完売しています。これは音響もさることながら、解放感のある眺めが素晴らしいからだと思います。この席の常連さんは、他の席では ななめ感、歪(いびつ)感、閉塞感などの違和感があって不満が募ると思います。ここはもちろんすべて富民席です。
https://www.geigeki.jp/house/panorama/concerthall/concerthall_2F/index.html

一般的に言ってチケ取りには運がつきものです。せっかく1F中央席をゲットしても、前に巨漢が座ったら視界が遮られて、音響まで悪いような気がします。そんなリスクがないのは各ブロックの最前列です。2・3Fの各ブロック最前列はチケ取り競争の激しいところで、図で赤矢印で示した列はほとんど完売しています。2・3Fの最前列は、前の人の体格を気にしなくて良い以外に、前がフェンスなので足の前に荷物を置けます。

チケ取り競争でもうひとつ意外な人気席があります。それは壁際の一部の席です。青い楕円で示しました。ここはカップルで来るにはベストの席で、お客の中には休憩時間にお酒を飲む人(売店で売っています)もいて、後半は酒臭いという人が隣に来るとデートも台無しです。隣がいびきをかいているというのも興ざめです。青楕円の席は2席が隔離されているのでそのようなリスクがありません。他人を気にせずに楽しめるのもこの席の特権です。しかし一人で行く場合はそれがリスクで、知らない人と二人きりという違和感があります。

実は一番壁際の席は、横に荷物置き場として使えるスペースがあるので、カップルでなくても利用価値はあります。この荷物置き場は絶対に人が通行しないので、どかすことはありません。ただ音響は特殊かもしれません。真ん中より端のほうが音響が良いという説がありますが、私にはよくわかりません。全体的にサントリーホールと比べると空間が広すぎて音響は劣ると思いますが、東京芸術劇場は池袋駅に近くて、しかも地下で直結しているというメリットは大きいと思います。

最後に東京芸術劇場の広場で遊泳する海月です。

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