« 続・生物学茶話221: シナプスの除去とニューロンの刈り込み1 | トップページ | 半島のマリア 第3話:象牙海岸 »

2023年10月 5日 (木)

東京シティフィル-高関 ブルックナー交響曲第9番@オペラシティ2023/10/04

Takaseki

オペラシティにはめったに来ないのですが、今日は特別な演奏会なので雨天の中やってきました。久しぶりに来てみるとサンクンガーデンのイタリア料理店が閉店していました。美味で結構お客さんも多かったという印象があるので本当に残念です。オペラシティの建物にはまったくベンチや休憩所がなく、おそらくこれはホームレスがたむろするのを嫌ってのことでしょうが、それが日本の現実です。

ワーグナーやブルックナーの研究家であり演奏者であった飯守泰次郎氏がこの夏に急逝し、本来シューベルトの交響曲をマエストロ飯守が指揮する予定だった演奏会が、急遽追悼コンサートになってしまいました。プログラムもピンチヒッターであるマエストロ高関・シティフィルによってワーグナーとブルックナーの作品に変更されました。プレトークで高関氏がそのあたりの事情を話されました。

「さまよえるオランダ人」序曲からオケには緊張感がみなぎり、今日は特別な演奏会であるという気合いが感じられました。愛の死を歌った池田さんは「陽」の人で、ブリュンヒルデ役がはまっているとしても、イゾルデにはミスキャストだと思います。不倫の暗い雰囲気からあふれ出す愛や、歌詞に横溢する官能・エロティシズムとはかけはなれている感じでした。やはりイゾルデはアストリッド・ヴァルナイのような歌唱がはまっています。
https://www.youtube.com/watch?v=tG9Bt73qZBM

ブルックナーの交響曲第9番はマエストロの「おはこ」らしく、文句のつけようが無い演奏。シティフィルもその実力を出し切った感じでした。特にスケルツォの素晴らしさには感動しました。オペラシティの会場はピチカートの音も減衰がすくなく大音響で聞こえるので、それも幸いしました。

ただ聴衆が6~7割の入りというのは残念。シティフィルに欠けているのはマネージメントだと思います。

 

| |

« 続・生物学茶話221: シナプスの除去とニューロンの刈り込み1 | トップページ | 半島のマリア 第3話:象牙海岸 »

音楽(music)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 続・生物学茶話221: シナプスの除去とニューロンの刈り込み1 | トップページ | 半島のマリア 第3話:象牙海岸 »