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2023年9月26日 (火)

汚染水放出問題について

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自分の家の庭に隣家の木の枝が伸びてきたら、たとえそれが美しい花を咲かせたとしても不愉快でしょう。でも隣家からあらかじめ「枝が伸びてしまったので切りましょうか?」という話があったら、おそらく「いいですよ」と答えるでしょう。だって実害があるわけじゃないし、花見もできるわけですから。

私は農水大臣が「県を限定するのならともかく、すべての日本の海産物を輸入禁止にするのは計算外だった」という趣旨の発言をしたのを聞いて、やっぱりなとおもいました。汚染水放出に当たって日本政府は中国やソロモン諸島に根回しをまったくやっていなかったことが明らかになったのです。岸田総理はよく「ていねいな説明」という言葉を使いますが、あきれるほどラフな外交しかやっていないのが明白になりました。昔の自民党なら中国とも太いパイプを持っていてこんなことにはならなかったと思います。

ここまでは実害はないという前提の話ですが、IAEAはラ・アーグをはじめとして使用済み核燃料処理施設からの核物質の空中や海洋への大量放出を認めてきたわけですから、今回日本が出すと言っている程度の放出を禁止できるわけがないのです。ただ東京電力は信用できる会社ではありません。私が一番腹が立ったのは、福島第一原発事故当時の菅総理が、どうしても現場責任者と会って事故の現状を確認してから政策を決めたいということで苦慮していたときに、どうして「うちにくればテレビ電話で話せますよ」というオファーができなかったのかということです。お陰で総理は当時の枝野官房長官の引き留めを振り切って福島にヘリコプターで飛び、現場の業務を妨害したと批判にさらされることになりました。東電の悪事については枚挙に暇がありませんが、学術論文まであります(1)。

1)上川龍之進  原発の政治学(二) : 福島第一原発事故発生以前における東京電力の政治権カ・経済権力  阪大法学. 2016, 66(1), pp. 57-99  https://doi.org/10.18910/79152
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/79152/hh066_1_057.pdf

日本の安全保障で現在最も重要なことは、中国と敵対しないということにつきます。その方法を考えるのが政府の最大の重要な役割でしょう。現状では北朝鮮はリビアのように米国に爆撃されて政権がつぶされることを恐れているだけですし、ロシアとは北方領土に日本が手をつけない限り戦争にはなりません。日本は膨大な土地を現在でも米国に占拠され、航空管制まで支配されていることを忘れてはいけません。

この状況の中で中国ツァーを行った熊木杏里は素晴らしい平和貢献をしたと思います。

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