都響 三善晃「反戦三部作」 指揮:山田和樹 @東京文化会館2023/5/12
都響としてはめずらしいフライヤーです。ベースがシルバーでモノクロ的なデザイン、そしてチケット代金が印刷されていません。
三善晃氏は元東京文化会館の館長で、当時の石原都知事の差し金で詰め腹を切らされるという酷い目にあった方です(1、2)。もちろん思想的な対立のためでしょう。今回の企画は小池さんに都知事が替わっていたから実現したと思います。コロナでずいぶん遅れましたが、ようやく実現した演奏会です。
さてヤマカズの演奏会で死んでもいいとは思っていないのですが、個人的に色々思うところがあって行くことにしました。久しぶりに高架下のTOWAで玉丼が食べられると思っていたら、なんと開いていません。休みは月・火なのにどうしたのでしょう? 仕方ないので上野駅の中の「つばめグリル」でハンバーグをいただきました。肉食はひさしぶり。
本日の指揮者は山田和樹氏、コンマスは山本さん、サイドは珍しく塩田さんです。思った通り超絶の演奏会になりました。これほど激しい衝撃を受けたのは、ベルティーニのマーラー以来だと思います。コーラス(児童合唱も含めて)もオケメン(特に打楽器)も全力を尽くした超絶のパフォーマンスにクラクラします。
今日の三善晃の音楽は怖い音楽ですが、アラン・ペッテションのようはパーソナルなものではなく、三島由紀夫とは逆の方向から戦前・戦後の日本人に鉄槌を下す内容でした。私たちはよく今日の音楽会を復習することが必要だと思います。
もちろん三善晃は怖い音楽ばかり作った人ではありません。
麦わら帽子
https://www.youtube.com/watch?v=ECF_up06dpU
八月の金と緑の 微風の中で
眼に沁みる爽やかな麦藁帽子は
黄いろな 淡い 花々のようだ
甘いにおいと光とにみちて
それらの花が咲きにおうとき
蝶よりも 小鳥らよりも
もつと優しい生き物たちが挨拶する
1)https://morph.way-nifty.com/grey/2019/12/post-8202a3.html
2)https://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/diary/200502190000/
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