My favorites 14: Albinoni オーボエ協奏曲 Op.9-2
トマゾ・アルビノーニは17~18世紀に活躍したヴェネチアの作曲家です。ヴェネチアは英語名はベニスで、シェークスピアの「ベニスの商人」やヴィスコンティの「ベニスに死す」で有名な街です。アルビノーニの作品で一番有名なのはアルビノーニのアダージョですが、これは第二次世界大戦後に作曲されたジャゾットの偽作で、アルビノーニとは関係がありません。アルビノーニは50曲くらいのオペラを作曲して結構売れっ子の作曲家だったようですが、その楽譜がひとつも残っていないというのは残念です。ただ数曲のアリアの楽譜は残っていてYoutubeでも聴けます。
彼が生まれた頃のヴェネチアはひとつの都市ではなく、アドリア海周辺に広い領土を持つヴェネチア共和国として大いに繁栄していました。アルビノーニ家も実業家でお金持ちだったようです。当時のヴェネチアではそんなお金持ちが妾を持って子供を産ませることも珍しくなく、そうしてうまれた非嫡子はしばしば修道院に放置されたりすることがあったようです。アルビノーニはそうした修道院の仕事がない女子にヴァイオリンなどの楽器を演奏させ、生活の資とさせるために多くの器楽曲を作曲して提供しました。こうしてチャリティーで作った器楽曲は修道院に保存されて、ほとんどが現在まで残っています。バッハはアルビノーニの作品が好きだったようです。
そんな中でも最高傑作とされるのが作品9-2のオーボエ協奏曲で、実にチャーミングな作品です。このYoutubeの演奏(アダージョ)は、いかにも近隣の音楽好きが集まって教会で楽しんでいる感じです。オーボエは若手の名演奏家(Amy Roberts)を呼んでいます。結構オーボエ奏者が勝手に作曲して演奏していますが、まあそんなものなのでしょう。そんなに違和感はないです。
https://www.youtube.com/watch?v=Z9xfJDftEUA
私が聴いているCDはブダペスト・ストリングスの演奏で、この動画よりも洗練された感じです(Capriccio 67 126/29)。
アルビノーニの楽譜が残っていた数少ないオペラアリアの中の1曲です。
Albinoni - Opera «L'incostanza schernita» Aria 'Quel sembiante e quel bel volto' | Ana Quintans
https://www.youtube.com/watch?v=VJRdT1spgvM
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