都響-大野 ドビュッシー「海」@サントリーホール2023/3/21
例年より1週間も早い桜の開花で、この異常気象には恐怖感がありますが、ともあれ今日はサントリーホールにでかけました。桜坂の桜は満開にはまだ1~2日というところでした。
今日はいかにもマエストロ大野のお気に入りプログラムという感じです。コンマスはボス矢部、サイドはマキロンです。糸永さんも腕の負傷が癒えたようで元気そうです。最近の都響は27・28日のリゲティのチケットを売るために涙ぐましいほど必死のプロモーションをやっていて、今日の演奏会はそのあおりを食ったせいか空席が結構ありました。
バルトークのピアノ協奏曲第1番は異様な楽器の並びに驚きました。ピアノ奏者の対面にティンパニ、後ろが小太鼓など各種打楽器。つまりステージの最前部にピアノと打楽器がずらりとならぶ感じです。ティンパニの後ろが2Vn。1Vnの後ろにコントラバスです。曲を聴けばその意味がわかりました。これはピアノとティンパニの2重協奏曲のような曲でした。
バルトークの音楽はあまりピンとこない曲が多いのですが、この曲はとてもわかりやすく結構インパクトありました。ソリストのバヴゼさん、ティンアパニの久一さんの丁々発止のプレイはすごいのもがありました。それとヤマハのピアノがこの曲には非常にマッチしています。満場の拍手のあと、アンコールはなんとバヴゼ&大野の連弾とは恐れ入りました。マエストロ超ごきげんの巻です。
終わった後の席替えが大変で、スタッフ総出でも時間をはみ出しそうになるくらいの大作業のようでした。後半のラヴェルとドビュッシーもとても繊細できれいな素晴らしい演奏でした。特にエキストラのオーボエの方の演奏が印象に残りました(後日調べたら
氏-新日フィルだということがわかりました) 。今日のプログラムや演奏に文句はないのですが、私的にはやはりマーラーやブラームスを聴いた後のような充足感はなく、ラヴェル、ドビュッシー、プロコフィエフなどのプログラムの時はいつも考えさせられます。
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