サラの考察27:愛国心
私「猫には愛国心はない?」
サラ「馬鹿な質問ね。愛国心を持つ猫なんていないに決まってるじゃない」
私「人間も誰も愛国心を持っていなければ戦争もないんだけどね」
サラ「何なの 愛国心って」
私「江戸時代は愛国心などと言う概念も無かったんだよ。主君への忠誠というのはあったんだけどね。これは中世のヨーロッパも同じだ。帝国主義時代になって、国家間の争いが激しくなってから生まれてきたんだね。結局愛国心というのはカルト教祖を絶対的に信頼して忠誠を誓うのとたいして差はない、つまりある種のマインドコントロールだと私は解釈しているんだよ」
サラ「でも個人に対する帰依じゃなくて、土地とか権力への帰依ね」
私「報ステの大越キャスターが<こういう政治制度の下で生きていきたい>という希望が愛国心だと言って、ウクライナがロシアの支配を受けたくないことを説明していたけど、まあそうだとすると、たとえば日本共産党を支持している人々は永久に愛国心は持てないことになってしまう可能性が高いのだが、そういうものなのかもしれない」
サラ「メッセージという映画で宇宙人と全人類が対峙したときに、交渉役に選ばれたのが言語学者のルイーズと、物理学者のイアンだったんだけど、そのイアンがルイーズに「君以外のすべての人間は嫌な奴らだ」と言ったのは覚えてる」
私「そうそう。人は愛国心という教義に心を支配されるとみんな嫌な奴らになるんだ。支配者とその恩恵を受けている集団が、他の人々をうむを言わせず従わせるための手段が、愛国心というマインドコントロールなんだ」
サラ「猫はそんなのとは無縁でよかったというわけね」
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