インバル都響 年末第九@サントリーホール2022/12/26
今日は都響最後のおつとめで恒例の第九演奏会最終日です。指揮はマエストロ・インバル、コンマスはボス矢部、サイドはゆづき。インバルさんは86歳だそうですが、大変お元気でシャープな動きに驚きます。彼のベートーヴェンは運命交響曲のCDを聴けばわかるように、軍隊的規律とも言えるような統制されたアンサンブルで押し切る感じの潔さが特徴です。
この第九も最初からオーケストラと聴衆を戦場にたたき込み、全力疾走させます。第3楽章もアンサンブルの美しさが印象的で素晴らしい。ところが第4楽章はソリストも合唱もはいるので、インバル流で押し切ろうとすると破綻します。合唱の美しさは損なわれ、ソリストは自分の歌が歌えなくてアップアップしている感じ。ベートーヴェンは結構ロマンチストだったと思いますが、それは感じられませんでした。なんだかもやもやしたまま終了で残念。私的にはさっぱり納得がいかない第九でしたが、隠岐彩夏さんという素晴らしいソプラノに遭遇できたことは幸運でした。佐藤しのぶさん以来の実力派スターになりそう。終演後はY夫妻とスタバでささやかな忘年会。しばしマスクを外しておしゃべりする幸福な時間でした。
そろそろ都響も若い指揮者をスタッフに入れて、ガラガラポンで再起動する時期に来ているのではないかと思いますが、アドバイザリーボードを入れ替える方が先かな。
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