Alba string quartet @五反田文化センター音楽ホール2022.11.11
不動前という駅には何十年か前葬儀で来たことがありますが、記憶はほぼとんでいます。その桐ヶ谷斎場のすぐ近くにあるのが五反田文化センター。迷いながらも早めに到着。品川区の施設だそうですが、大変立派な音楽ホールでした。ホワイエも天井が高い上に、たくさんソファがあって、早く着いても困りません。東京文化会館とはえらい違いです。ただひとつ難を言えば、客席の傾斜がややゆるめで後方席は不利な感じがします。自由席だったので、私は最前列に着席しました。
私は都響の会員なのでカルテットを聴くのは年に1回、このアルバSQの演奏会だけです。初心者なので死と乙女はあらかじめYOUTUBEでインテグラSQの演奏を聴いて予習しました。インテグラSQと違ってアルバSQは兼業なので、前半は小形さん(読響)、後半は小関さん(都響)が1Vnを受け持ちます。専業ならあり得ませんが、兼業ならこの方式もありでしょう。兼業とはいえ演奏は大変素晴らしく、戦闘的と感じたインテグラSQよりもやわらかくむしろ親密な印象をうけました。次々に現れるニュアンスの変化が自然に聴衆にはいってくる感じです。
死と乙女の第2楽章は、雰囲気もメロディーもベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章とそっくりで、これはシューベルトも意識していたに違いありません。またこの曲は小関さんが書いているように、タイトルと違って死とは関係がなく、生命力あふれるポジティヴでロマンティックな作品だと思いました。
帰途に空を見上げると煌々と輝く月のそばに火星が寄り添い、周りをオリオン座やシリウス・プロキオンが徘徊するという素晴らしい天体スペクタクルで、まるでアルバSQの演奏会を祝福し、楽しんでいるかのようでした。
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