人名・国名・地名について
人の名前をどう呼ぶべきかの結論ははっきりしています。その人の言うとおりに呼べばよいのです。ただ実際それがそうされていない場合があるので困ります。地名をどう呼ぶべきかはずっと難しくなります。土地には占領がつきものですから、時代によって変わるのは致し方ありません。最近ではキエフがキーウになりました。これは何を正義とするかによって変わっためずらしい例です。
写真の3人は、本人が使っている名前とは別の発音で呼ばれている人々です。チャビはFCバルセロナ(バルサ)の監督ですが、なぜか日本のマスコミは選手時代からシャビと呼んでいて、監督になった今も改めようとしません。ウィキペディアもシャビという項目になっています。エニャは日本の歌番組に出演して、自分はエニャだと自己紹介しているのを私自身聴きましたが、日本のレコード会社やマスコミはエンヤという名前で呼んでいて、頑として改めようとしません。習近平は世界でも5本の指に入るべき有名人ですが、日本のマスコミでシー・チンピンと正しく呼んでいるところはないと思います。人の名前は他の人や組織の都合で勝手に変えられてはならないものだと思います。
国名は人の名前とくらべれば、かなりルーズになるのはやむをえません。国には長い歴史があってその間に変遷もあります。日本自体も国名ははっきりしません。にほんなのかにっぽんなのかジャパンなのか、どうなのでしょう。NHKはにっぽんですが。多くの国はジャパンと呼んでいて、中国ではリーベン、韓国ではイルポンです。日本も中国をツォンクゥォ-と正しく発音しているマスコミはありませんし、韓国もハングとは発音されていません。やむをえないとはいえ、こんなにでたらめでいいのかとは思いますね。基本的にはその地の人々が呼ぶ発音で外地の人も発音すべきでしょう。国連がなんとかしてはどうでしょうか。
地名は意外に混乱は少ないと思います。北海道にはアイヌ語の地名がたくさんありますが、政府は容認しました。稚内(わっかない)は沢、新冠(にいかっぷ)はニレの木の皮という意味だそうです。ただ中国の地名は日本語読みの場合が多いですね。これは例外でしょう。
個人的には日本のマスコミは中国の最高指導者と主要都市の名前くらいは現地の発音を採用すべきだと思います。ソウルとかピョンヤンは定着しているくらいですから。中国のマスコミにも日本の総理・外務大臣や主要都市については日本語の発音を採用してくれと要求すべきでしょう。
習近平 シー・チンピン
李克強 リー・コーチャン
中国 ツォンクゥォー
北京 ペイチン
武漢 ウーハン
重慶 チョンチン
香港 シャンガン
(上海はなぜかシャンハイと正しく呼ばれています)
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Contributors of photos:
Doha Stadium Plus Qatar (left)
C. Duffy (center)
R. Kubanskiy (right)
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