周防亮介という素晴らしいヴァイオリニストを発見した日
今日から急に夏になって、ようやくすべて夏服に変更です。アイロンもかけて準備万端。錦糸町のすみだトリフォニーホールにでかけました。少し早く着いたので、ホールの正面の路地にあるイタリア料理店「Terzo3」でランチしました。ちゃんとしたパスタとコーヒーとデザートで税込1100円とはリーズナブル。
トリフォニーは素晴らしい音響のホールです。サントリーホールより秀逸という人も多いですが、3F席が少しステージから遠いのが難点。最後列はサントリーと比べるとかなり遠く感じます。新日本フィルのフランチャイズで、今日もその新日本フィルの演奏会です。
今日のコンサートは原田慶太楼氏が振るはずだったのですが、いろいろあってキンボー・イシイ氏が振ることになりました。上品で丁寧な指揮ぶりです。ソリストの周防亮介氏はきっちりお化粧して出てくる男性ですが、その演奏はとびきりやわらかく優しい響きで、ベートーヴェンのコンチェルトで完全に自分の世界をつくりあげ、聴衆を吸い込んでくれます。神尾真由子氏とともに、聴衆を自分の世界に引きずり込む力魔力を持った希有のヴァイオリニストだと思います。
休憩後の吉松隆氏のシンフォニーは第1楽章はドビュッシー&メシアン風、第3楽章はまるでポップスという不思議なアンバランスの作品。第2楽章はとても美しいですが、チャイコフスキーの悲愴交響曲のメロディーがまるごと出てきてびっくりしました。この人が作ったメロディーで、心に残ったのがひとつもないというのは残念。
周防さんのソリストアンコール
バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番よりサラバンド
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ThOyzlk4uk4&t=173s
https://www.youtube.com/watch?v=Re5Uy-vXL4w
https://www.youtube.com/watch?v=oVz1l-zxd7Y&t=308s
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