クレア・フアンチ ピアノリサイタル@多古町コミュニティプラザ文化ホール2022/05/15
曇天で湿度は高いとはいえ、気温は最適で過ごしやすい日曜日です。今日はピクニック気分でディープ千葉の多古町にでかけました。アクセス特急でまず成田空港のターミナル2に行き、エスカレーターで到着ロビー前のバス乗り場に行きます。
ここから多古町行きのシャトルバスが出ています。海外との往来が解禁されたとはいえ成田空港はまだ閑散としていて、なんと構内をツバメがたくさん飛び交っています。ターミナル2の看板の裏に巣を作っていると思われる者もいました(2の数字の上にいます)。
バスに乗って美しい水田をながめつつ多古町へ向かい、役場前で降りて少し歩くと立派な文化ホールがありました。
入り口にある催し物の看板。
ホールは大変立派で、特にステージはヤマハのフルコンサートが小さく見えるほど広大。
フアンチのリサイタルは、白寿ホール、ブルーローズと通って3回目ですが、なぜ今回こんな不便な片田舎のホールでリサイタルをやるのかわかりません。お客も少ないです。彼女は今次々とメジャーレーベルからCDも出版していて、絶好調の状態だと思います。
本人が登場すると、あれれプレグナント? そのことと新型コロナが関係して東京でのコンサートを避けたのかもしれません。まあ彼女はヨーロッパでもほぼ週1回のコンサートをやっていて、片田舎のホールで演奏することもしばしばあるようではあります。
以前と比べて、今回の演奏には全く新しい印象をうけました。作品を一度自分の中で完全に解体して再構築しているような感じで、バッハにしてもモーツァルトにしても、とても新鮮な感覚の演奏に感じました。すごかったのはトッカータとフーガで、まるで彼女がダイヤモンドナイフのような指でたたく鍵盤から散乱する鉄塊が、ホールを粉々に破壊するような迫力を感じました。
ベートーヴェンの田園交響曲をリストがピアノ独奏用に編曲した作品ははじめて聴きましたが、特に嵐から感謝に至る終盤のやわらかな感動がテンションを高めてくれました。
Claire Huangci | Bach-Busoni - Toccata and Fugue in D minor BWV 565 (live recording)
https://www.youtube.com/watch?v=WJ5eIxZ4cIc
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