藤岡-東京シティ・フィルのシベリウス
今年2回目のコンサート通いです。前回は江東のティアラで藤岡-シティフィルのシベリウス交響曲第1番だったのですが、今回も藤岡-シティフィルで、曲目はシベリウスの交響曲第2番。場所は池袋の芸劇です。この演奏会はシティフィルのサイトでも発見が難しいくらいプロモーションをやっていなくて、フライヤーも制作していないようでした。それでも東京都から補助があるようで、料金は格安です。
私は当日発売に並びました。さて順番が回ってくると、ウェブサイトで確認した状況に比べてピンクでマークしてある空席があまりに少ないのにびっくり。こんなに売れているんですかと訊くと、実はご時勢なんで売っていない席がかなりありますと言われました。
ところがいざ見渡してみると、1Fは最前列まで売っていますし、左右の端までびっしりと満席です。しかし私のいた2Fはびっくりするくらいガラガラで、これで感染対策になるんだろうかとあまりにいい加減なやり方にあきれてしまいました(主催は日本演奏連盟)。
しかしそんなことはプレーヤーには関係ありません。ソリストの郷古さんは素晴らしいイケメンのヴァイオリニストで、演奏はまるで轟音を立てて流れ落ちる滝のほとりに咲いた野百合の花のように繊細かつ強靱で、シベリウスの音楽に的確に切り込んでいたと思います。技術をひけらかそうというような雰囲気は微塵もありません。
マエストロ藤岡はシベリウスは得意中の得意。常に演出過剰となる寸前でコントロールするという神業で、シティフィルの快演とともにシベリウスらしい乗りに没入させてくれました。彼の指揮はどちらかと言えば野暮ったい感じなのですが、そこから導き出される音楽は作曲家と聴衆を直結させてくれます。有難う。
ひとつ難を言えば、演奏がまだ終わっていないうちに拍手が来ることで、これがシティフィルのお決まり作法なのだろうかと、シティフィル初心者としてはちょっと疑念がわきました。
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