東京文化会館
昨日テレビ東京が「新・美の巨人」という番組で東京文化会館の特集をやっていました。主に建築物としての素晴らしさを紹介していましたが、都響もちょっぴり出演していました。私もここには学生時代から通っていました。印象に残っているのは「椿姫」で、舞台装置はテーブルと花瓶がひとつだけ。日本人は日本語で、イタリア人はイタリア語で歌うという今ではあり得ない公演でしたが、結構楽しめました。
その後いろいろありましたが、石原都知事が勝手に予約をキャンセルし自分の息のかかった公演をやるという暴挙に出て、館長が辞任という結果になったのはショックでした。石原はそれだけではなく、東京都が管理・後援する芸能を石原と読売グループで支配する構造にしたり、都響をリストラし音楽監督のベルティーニ氏を解雇するとか、団員の退職金に手をつけるとかの暴挙は枚挙に暇がありません。都立病院などのリストラも行いました。東京都にお金がなかったわけではなく、湾岸開発などには数千億のお金をかけていたのです。くたばったのは誠にめでたいことです。本人も人に恨まれて本望と述べていました。
加藤裕子の La bella vita (美しき人生)
https://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/diary/200502190000/
もし上記リンクが繋がらない場合は「石原文化行政にモノ申す 加藤裕子」で検索してみてください。館長辞任事件の詳細が綴られています。
現在の文化会館はいささか時代遅れです。客用のエレベーター・エスカレーターのないコンサートホールは今では見かけません。席は狭くて隣と接触します。1Fだけでも入れ替えた方がいいと思います。トイレにはまだ旧式便器も残っています。コロナ時代にはふさわしくありません。多少のお金をかければ、あと数十年は使えるのではないでしょうか。
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