サラとミーナ253:猫と音楽
私の膝でうとうとするサラ
猫はいつも捕食される危険がある小動物であり、かつ単独行動の生き物です。ですからその聴覚は捕食者やエサの接近を感知することに最適化されているはずです。
この観点から言えば、猫にとって風の音とか葉擦れの音とか自然の音はノイズであり、そのなかから捕食者やエサの接近を知らせる音を抽出することが重要です。
私は永年サラとミーナに接してきて、ミーナはほとんど人間の音楽には関心を持たないことがわかりました。でもサラはちょっと違います。サラはメロディーには全く興味を示しませんが、リズムには興味を示します。
サラの背中を一定の間隔で叩いてあげると、気持ちよさそうにしています。これは背中をもんであげたりしたときの快感とはレスポンスが違っていて、静かに楽しんでいる感じがします。もんであげたときは、転がったり鳴いたりして快感を表現するので、それとはちょっと違った雰囲気です。
まあ単に指圧に似た効果で気持ちいいのかもしれませんが、バラバラよりもきちんとしたリズムで叩いた方が気持ちよさそうなことは、はっきりわかります。そういう意味では、サラのようにリズムを理解して楽しむ猫がいると私は信じます。
猫がリラックスする音楽は YouTube などにもアップされています。これは私はあまり信じてはいません。サイレントとの違いを証明することが必要です。それにリラックスするということは、猫にとって捕食者やエサの接近というような聴かなくてはいけない音がきこえない、ノイズだけの世界であるという風にも解釈できます。
https://www.youtube.com/watch?v=7IPDBSSGo1o
とはいえサイレントと比較して実験し、論文を書いている人もいます。これがどんな音楽なのか、興味があります。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30744475/
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