アラン・ギルバート都響 マーラー交響曲第6番@サントリーホール2019/12/14
アラン・ギルバート都響のマチネ:マーラー交響曲第6番です。1曲だけのコンサートです。時間が短い感じですが、これは夜のコンサートに忖度して早くはけるためかもしれません。今夜サントリーホールでは、何しろ今世紀最高のテノールといわれるファン・ディエゴ・フローレスのコンサートがあるのです。チケット代金はひとりでベルリンフィルなみです。
カラヤン広場は賑わっていて、バンドが演奏していました。
もちろん私たち都響ファンは夜のコンサートには目もくれずマチネに着席。コンマスはボス矢部・サイドは四方さんのささやかながらも豪華版。ホルンが9本も並ぶと壮観です。交響曲第6番はマーラーにしては異常に暗く暴力的な音楽です。
第1楽章は恐怖の行進曲が中心となる怖い音楽です。やっぱり読響より都響のほうがマーラーは板に付いている感じがしますし、リハーサルも十分に時間をとってきちんとできていたように思います。アランの指揮もわかりやすく、特に第2楽章(アンダンテ)の暗い美しさには息をのむものがありました。第3楽章(スケルツォ)はマーラーが書いた楽章のなかでは失敗作だと思います。なにも感じるところがありません。第4楽章の迫力は素晴らしく、特にコントラバスの躍動感は凄いものがありました。
第4楽章のハンマーは予想に反して3発。リヒャルト・シュトラウスがアドバイスしたように、3発目が最強でした。あの巨大ハンマーを振り下ろすのは楽器を壊しそうで、とても怖い感じがします。
アランには盛大な拍手で、ソロカーテンコールには矢部・四方の両コンマスを引き連れて現れました。オケも指揮者もこの難曲に全力で取り組んだ素晴らしいコンサートだったと思います。私的には、今年も後は第9だけとなりました。
帰りに東フィルのオケトラが全日空ホテル前に止まっているのに遭遇。今日は昼夜新国立劇場のはずなのに謎です。
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