スワロフスキー-都響第9@東京芸術劇場2019/12/23
(敬称略)私的には今年最後のコンサート=都響の第9。同行者の要望で今夜はいつもの上野ではなく池袋の芸劇です。指揮者はスワロフスキー、コンマス矢部、サイドはゆづき。スワロフスキーの指揮は非常に身振りが大きいのでわかりやすく、内容は奇をてらわない伝統的なスタイル。
双紙がまったく自分を見ないのにカチンときたのか、指揮棒を目の前に突き出したりしましたが、双紙は全く意に介せず。これはいつもの彼のコンセントレーション重視スタイルです。隣のエンカナは指揮者だけでなく、各パートのトップも見ながら演奏するので、そのコントラストは著しいものがあります。
スワロフスキーの腹巻きがずり落ちそうになるのが気になりますが、引き上げながらの指揮はご愛敬。彼は大野や小泉にはない非優等生的な親密さとお茶目が感じられ、それは演奏にも出ている感じがします。第2楽章が終わるとソリストと合唱団の登壇。メゾの富岡がガッチガチに緊張しているのが客席からもわかります。一方ソプラノの安井は富岡に「大丈夫よ」と声をかけるほどリラックスした様子。第9のキーマン、バリトンの甲斐はさすがに緊張した様子。第3楽章が終わるまでこの緊張が続くのがソリストにとってつらいところです。
第3楽章が終わると通常即続けて第4楽章なのですが、スワロフスキーはわずかながらもポーズをおきました。これは「さあ」という気合いをつける意味で効果的だと思いました。今夜のソリストと合唱団(二期会)は絶好調で、まれにみる素晴らしい第4楽章でした。コーダの最後はスワロフスキーがメガネを指揮台に置いて、全力で指揮棒を振り下ろしました。やったね。
コンマス矢部は風邪気味のようでしたが最後まで頑張りました(モンクレールの防寒ジャケット持ってるのにどうして風邪をひくのだろう)。今日は朝方の雨を吹き飛ばし、晴れた夜をいただけたのも彼の功績。芸劇前広場のイルミネーションも美しく冴え渡っていました。
終了後はピンチョスとサングリアで乾杯。ブログ記事はこれで終了ではなく、まだまだ続きます。
Leos Svarovsky
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