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2019年12月 1日 (日)

東京・春・音楽祭2020

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東京・春・音楽祭が来年も華やかに開催されます。私も聴きたいプログラムがいくつかあります。実はこの音楽祭にはサブタイトルがついていて、それは「東京のオペラの森」というものです(こちら1)。 音楽祭自体がオペラとは解離してきたので、最近はどうもこのサブタイトルをなるべくださないようにしているのかもしれません。

「東京のオペラの森」には黒歴史があって、その詳細は音楽評論家の加藤浩子氏のサイトに記載してあります。

https://plaza.rakuten.co.jp/casahiroko/diary/200502190000/

簡単に言えば石原都知事と小澤征爾氏がつるんで、すでに東京文化会館での公演予定があった「都民芸術フェスティバル」関連公演をキャンセルさせ、自分たちが企画した公演を押し込んだというものです。

このような暴挙の片棒を担がされた、当時東京文化会館の館長だった三善晃氏は責任を感じて辞任してしまいました。石原はこれだけにとどまらず、当時の都響音楽監督のベルティーニ氏を追い出し、都響団員の退職金を停止するなどの乱暴な処置で都響を潰し、自分と読売系のお友達が管理する東京都歴史文化財団による思うがままの文化行政を行おうとしました。なんとか都響が命脈を保って、現在に至っているのは本当に良かったと思います。

その三善晃氏の音楽のみでプログラムを組んだコンサートを、都響が2020の定期演奏会で行います。彼は焼夷弾で焼け死ぬ人を目撃した世代なので、私たち戦争を知らない世代にとっては理解しがたい音楽かもしれませんが、このプログラムには感慨深いものがあります。



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