川瀬-都響 ボレロ@サントリーホール2020年10月20日
いつからか日曜日に森ビルがほぼ全休するようになって、サントリーホールの客は大きな迷惑を被ることになりました。スタバまで休んでしまうのですからひどいものです。ビジネスマンの用が足りればそれだけでいいということでしょうが、サントリーホールは日本を代表する音楽ホールで、最近では世界的にも重要なホールとされている場所であることを森ビルの経営者は理解しているのでしょうか?
本日の指揮は快刀乱麻を絶つ川瀬さん。コンマスはボス矢部で、きょうは曇りで踏みとどまり喝采です。サイドはゆづき。
今日のプログラムはすべての曲が楽しめて良かったのですが、集客は失敗で7割くらいの入りでした。まあメインが伊福部とボレロじゃちょっと弱すぎるのが原因でしょう。都響ももう少し集客を考えた方がいいと思います。
ロドリーゴのアランフェス協奏曲はハープ版でしたが、ハープだとまるで宮殿で演奏されているような高雅な雰囲気となり、この曲が本来持っているひなびた味わいがなくなってしまうので、これはやはり邪道でしょう。私は南方さんのイングリッシュホルンが聴けてそれなりに満足しましたが。
ボレロは圧巻で、都響の管楽器陣の素晴らしさを満喫できました。特に鷹栖さんのオーボエは魔術的な吸引力があるといつも思います。
伊福部の交響譚詩(こうきょうたんし)はうまくできていて雰囲気はいいし楽しめるのですが、いかんせんメロディにいまいち魅力がないのが難点です。メインメニューにするには力不足否めません。
来年のプロムナードシリーズも集客が心配ですが、個人的にこのシリーズでやってほしい曲はいくつかあります。たとえばシューベルトの交響曲第5番とかハイドンの「軍隊」交響曲とかはこのシリーズにぴったりだと思います。運命・新世界より・四季はこのシリーズで毎年やってもいいと思いますよ。
定期演奏会ではちょっとした冒険をする必要があると思いますが、そのためにもプロムナードシリーズはすべて完売をめざすべきです。
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