アラン・ギルバート-都響 シューマン交響曲第1番「春」@サントリーホール2018・12・11
突然冬がやってきた東京。アラン・ギルバートの指揮で都響の演奏会です。場所はサントリーホール。ヒートテックのシャツが威力を発揮する季節になりました。
サントリーホール周辺は昨年までのブルーライトをやめて、電球色のデコレーションで、クリスマスツリーも地味な印象でした。
やや早く着いたのでスタバのカウンターでコーヒーを飲んでいると、隣にエキストラ参加のヴァイオリニストA氏が着席! 今日は前半最後列、後半後ろから2列目で演奏しておられました。
どうも皆さん多忙な年末の演奏会と言うことで、客席はガラガラだったらしく、都立杉並高校などの生徒を動員して埋めていました。高校生で都響-アラン・ギルバートの演奏を生で聴けるなんて、とてつもない贅沢ですね。うらやましい。
なにしろ私が高校時代に連れて行ってもらったところは、京都の寺で、1時間座って庭を見るという・・・・・まあそれも考えようによっては贅沢なのかもしれませんが?
コンマスは矢部ちゃん、サイドは四方さん。やっぱり雨でした。本日一番衝撃だったのはシューマンの交響曲第1番「春」。アランはオーケストラに強靱な”弾力”を与えるという希有な才能を持っています。いつもの都響より生き生きとした演奏が聴けました。
彼の指揮はまるで軟体動物のようにしなやかで、体の柔らかさを生かした剛柔自在な演奏には参りました。かなりテンポを伸びちじみさせますが、わざとらしさを感じさせないのは一流の証明でしょう。都響大変身です。演奏している皆さんも楽しかったのではないでしょうか。
フィンガルの洞窟のスケールが大きくかつ繊細な雰囲気、ハルサイの非常に整理されつつも、強烈に盛り上げる演奏も素晴らしかったと思います。本日の演奏会(特にシューマン)で、アランは大野の指揮ではどうしても打ち破れなかった壁をついに破壊しました。
アラン・ギルバート
https://www.youtube.com/watch?v=Cd1VzsyVccg
https://www.youtube.com/watch?v=3f4dZMJFl-w
https://www.youtube.com/watch?v=HClX2s8A9IE
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