ミヒャエル・ザンデルリンク-都響:2018・11・21@東京文化会館
コートを着てコンサートに通うのは久しぶりです。本日のコンマスは山本さん、サイドはゆづき。指揮者はミヒャエル・ザンデルリンク。かの大指揮者クルト・ザンデルリンク氏の3兄弟、トーマス・シュテファン・ミヒャエルは全員指揮者というとてつもない家系の3男です。
彼は美男子であるばかりでなく、長身でスタイルもいいのでステージで大変見栄えがします。すでに都響の実力は過去の登壇で知っているので、今回のプログラムはその機能性を最大限発揮させようという意図で組まれたものと推測しました。平日の夜にしては結構盛況の客席でした。
クルト・ワイルの交響曲第2番は、彼がナチスの批判や妨害を逃れてフランスに逃げていた頃に作曲されたもので、暗い焦燥感が感じられる曲ですが、オーケストラの技術が映える曲でもありました。
プロコフィエフのピアノ協奏曲第1番は河村さんの怪腕が冴え渡りましたが、都響の演奏もそれに劣らずエキサイティングでした。私は特に第2楽章冒頭の静かな夜明け前という雰囲気の部分が好きで、この独特の雰囲気を出せるというのは指揮者とオケの素晴らしいコラボならではでしょう。この曲を学生時代に書いたプロコフィエフの天才には脱帽です。
ソリスト・アンコールはプロコフィエフの「作品12-7 10の小品より」。はじめて聴く曲でしたが、なかなかの作品だと思いました。
休憩後のショスタコーヴィチの交響曲第6番。あまり演奏されない曲ですが(私ははじめての実演経験でした)、柳原・小池のフルート・デュエットも美しかったし、私の大好きな南方のイングリッシュホルンもたっぷり聴けて大満足です。久一のティンパニもめちゃくちゃかっこよかったと思います。彼は切れ味の良い演奏をするために筋トレをかかさないそうですが、ひょっとすると河村さんもやっているのかな? マキロンと腕の太さを比較してみましたが、河村の勝利でした。
ミヒャエル・ザンデルリンクよりメッセージ
http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=1452
ミヒャエルの指揮
https://www.youtube.com/watch?v=z3xpaiw5pJI
クルト・ワイルの Mack the Knife
Ella Fitzgerald - Mack The Knife 1967
https://www.youtube.com/watch?v=84mix8BWVoo
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