最も危険なクラシコ
現在カタルーニャの議会選挙が行なわれています。独立派と残留派が伯仲する激戦が予想されています。カタルーニャはバルセロナという大都会を抱えており、周辺に工場なども多いのでバレンシアやアンダルシアからの移住者も多く、独立に反対する人々も今では多くいます。
そのあたりの事情を、都響の音楽監督=大野和士氏の奥様である大野ゆり子氏がレポートしています↓。私は面識はありませんが、この方とはショスタコーヴィチの交響曲第5番をミューザ川崎で都響-大野が演奏したときに、隣の隣の座席に座っておられたような記憶があります。
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/catalonia-spain_a_23312575/
もしカタルーニャ独立派が勝利した場合、ロシアは彼らをサポートする義務があります。本来カタルーニャはスペイン戦争時に余裕で独立できたはずなのです。カタルーニャ軍はフランコ軍と互角以上に戦っていたのですから。しかもバスク軍もフランコ軍と戦っていました。
なのになぜ敗戦したかと言えば、それは当時のソ連政府がバルセロナの革命政権の中核を担っていた労働運動を分裂させたからです。バルセロナの指導者の中にバクーニンやクロポトキンの支持者がいて、ボリシェビキにとって有害だと考えたのでしょう。これは結果的に極右勢力のフランコ派にスペインを牛耳られるという最悪の結果を招きました。カタルーニャ軍の弱体化によって、バスクもフランコ派が制するところとなりました。詳しい事情はジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」を読めばわかります。
ロシアはさしあたりベルギーにいるプチデモンを引き取って、亡命政権を樹立させることからはじめるべきでしょう。
今週の土曜日にはサンチャゴ・ベルナベウでクラシコが開催されますが(なんと午後8時30分から生中継 http://www.wowow.co.jp/sports/liga/ )、独立派が勝利した場合は危険な予感がします。引き分けで良いからなんとか無事に終わって欲しいと思います。
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