大野-都響のハイドン「天地創造」@東京芸術劇場2017年9月10日
池袋芸劇でハイドンの「天地創造」です。ずいぶん雨天が続いた今年の夏でしたが、なんと矢部ちゃんがコンマスで晴れ。サイドは四方さん。都響としてはめずらしく、1Vnの隣がVla、2Vnは対面です。
スクリーンがないのでどうするのか心配していたら、なんと正面のリフレクションボードに歌詞を直接投射とは(幻灯か!)。これは見にくかった人もいたのではないでしょうか? まあ手抜きでしょう。客席はほぼ満席の盛況でした。
オケも合唱(スウェーデン放送合唱団)も良い感じではじまりました。ラファエルのヘンシェルはちょっと迫力不足かな。ソプラノ(林正子)とテノール(吉田浩之)は快調です。
後ろの列の子供がうるさくて誰かが注意したら、母親におこられて泣き出してしまいました。後半は親子の姿が見えませんでした。誰かがクレームをつけたのか、周辺の聴衆に対して、係員が音をたてないよう休憩時に注意に来ましたが、事情を知っていたらそんなことしませんよね。
大野-都響-スウェーデン放送合唱団は完成度の高い演奏、特にシーン4第4場(月と星の創造)が繊細な美しさで素晴らしいと思いましたが、休憩前の拍手が思いの外まばらで、合唱団が帰りかけたところで指揮者・ソリストが出てくるというチグハグもありました。
神による天地創造がテーマなわけですが、鳥や獣はいろいろでてくるのですが、昆虫は昆虫という集合名詞でひとくくり、魚類の代表はリヴァイアサンというらしいですが、これはどうも鯨らしくて哺乳類という奇妙。両生類は無視ですか? 19曲目で休憩になりました。
後半は元気の良い音楽で、アダムとイブの場面はもう完全にオペラ風。大野の美学で彫琢・整理された盛り上がりという感じでしょうか。でも何か立派すぎて・美しすぎて、聴衆の燃焼度は80%というのが大野-都響の限界のように思われます。
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