BSフジのプライムニュース 遠のく財政健全化目標
BSフジのプライムニュース 「遠のく財政健全化目標」をみましたが、ここでわかったことは、もう日本の経済は経済学者がどうこうできる段階を越えたということです。
一番キャラ的に面白かったのは佐藤主光で、内容はともかく話をあきさせないところは、ある種の天才。一番まともだと思ったのは小幡績で、「ちゃんと学会でも認められている人を政府のご意見番として使え」と言うのはごもっともです。
晋三は自分の素人としての好みで、学会から無視されて、もう転業しているような人の理論を採用し、その下僕の学者を使っているわけですから、当然ながら強烈な批判です。一番つまらないのはF(内閣官房参与)で、○○の一つ覚えしか言わない上に、根拠を掘り下げたり、詳しく展開したりすることもありません。反町もかなりこの人にはご機嫌斜めでした。
日本がやらなければいけないことははっきりしていて、10年くらいのスパンで言えば、「人口増加」と「イノベーション」ですから、政府が出来ることは、1.外国人の移住促進 と 2.研究投資の拡大 しかないです。
私的にさらに付け加えるなら、「自由貿易から管理貿易への転換」です。そうしなければ安定的なウィンウィンの関係などあり得ないので、どちらかの国がトランプのようにブチ切れることになります。この点は池上晋も含めて、多くの識者がまだまだ自由貿易に未練たっぷりなのは残念。
通販のカタログをみてください。製造国がちゃんと書いてあります。日本の製品は非常に少ないですよ。大部分の日用品・衣料品・靴・家具・電化製品などは中国と東南アジアの製品です。安くて良い製品なんだから当たり前です。これでいいわけないですね。原発も新幹線も売れませんし、三菱が航空機を製造して売ろうとしたのですが、なんといつまでたっても製品ができません。つい最近まで日本の一流企業だったところが、中国や台湾に買収されるような昨今です。
このような状況は管理貿易をやらなければ変わりません。これからますますひどくなるばかりでしょう。中国や東南アジアに拠点を移した会社が日本にもどってくるようにならなけらば、グローバル企業だけが微笑むブラックな国になり果てるでしょう。
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