井上-都響 ドヴォルザーク交響曲第8番他@八王子オリンパスホール2017年3月5日
八王子へは2時間30分はかかるので、ロングトリップです。それでも行ってみようと思わせるメンツと曲目でした。駅前のオリンパスホールは素晴らしいホールでした。特に2Fのデザインが落ち着いて聴ける感じで気に入りました。ステージも広い印象があり、フルオーケストラも余裕を持って展開できます。立ち席があるというのもめずらしい。
ただ信じられない問題がひとつありました。2F・3Fへの階段があり得ないくらい狭く、ひょっとすると、もともとエスカにするはずのところが、何らかの事情で階段にかわったのではないかと思いました。
それが1ヵ所だけですから、終演後もいったん全員止めて、少しずつ誘導するというとんでもない状況になります。火でも出てパニックになったらどうなってしまうのでしょうか? 誰が設計したのか知りませんが、これは欠陥建築物です。
ホールに入る前にそば屋で昼食をとりました。案内された席について、ふとふりかえるとそこに本日のマエストロ井上さんが座っておられました。例によってオーラを噴出しつつ、フラフラと出て行かれました。コンマスは山本さん。サイドはマキロン。客席は80%くらいの入りでしょうか。
演奏はやはり、はるばるやってきた甲斐がありましたね。最初の「中央アジアの草原にて」から、壮大なスケールのスペクタクルで圧倒されました。南方さんのイングリッシュホルンの茫漠たる響きが良い雰囲気を醸し出します。柳原やサトー氏も良い味出してました。
2曲目はラフマニノフのコンチェルト。超人横山のピアノは京懐石の味わいで、都響もすごいコンセントレーションでサポートしていました。やまない拍手とマエストロの指示に従って、ソリストアンコールもやってくれました。曲目は横山幸雄:オマージュ・ア・ラフマニノフ ~ヴォカリーズ~ でした。これ名曲だと思います。
休憩後のドヴォルザーク交響曲第8番は井上・都響の本領発揮で、ボヘミアの美しい台地と民俗を沸々と想像させてくれました。管も弦も実にニュアンス豊かな演奏で堪能させてくれました。日本人には茶目っ気出すとかえってしらける感じの人が多いのですが、井上さんは板についていて、これは指揮者として圧倒的に有利です。独特の指揮スタイルがはまっていますね。
横山幸雄
https://www.youtube.com/watch?v=lI0grn8uaE0
https://www.youtube.com/watch?v=W9gu5YuQqbw
井上道義
https://www.youtube.com/watch?v=yEnak1NCsbg
https://www.youtube.com/watch?v=D4lEJQGQ8oI
マエストロ井上のお言葉
人は良く言う「なんだか時の過ぎるのが早くって・・・あらまあ、さっきお正月だと思ったらもう桃の節句・・・嫌だわ、年取るのも無理がないわね」
みたいな会話にはいつも賛同しないで嫌われる。
「そりゃ、楽しい事をやってないからなんじゃないの?生き甲斐のある時間を過ごしていないんじゃないの?」
とか言う俺だ。ひひひ。
特に俺は夜には必ず夢を見るんで、1日が何だか2倍ぐらい長く感じるイカレポンチだ。
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