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2016年11月20日 (日)

大野都響-ペレアスとメリザンド@サントリーホール2016年11月19日

Img_1596aまたインフルエンザの季節がやってきました。一気にマスクをしている人が増えた感じです。

銀座線が一部運転中止でしたが、溜池山王までは走っていてラッキーでした。いつもどおりサントリーホールに到着。本日もチケット完売で、最近の都響人気はすごいものがあります。これに慢心しなければいいのですが。

カラヤン広場に着くと不思議な雰囲気のクリスマスツリーと祭壇風のイルミネーションが輝いていました(写真)。ペレアスとメリザンドの墓なのでしょうか?

メーテルリンクの「ペレアスとメリザンド」は読んだことがありませんが、あらすじ的には一人の女を兄弟で争うという家庭内悲劇のような話なのに、今日の2人以外にもドビュッシーなど多くの作曲家の興味をひいたというのは不思議です。

本日の指揮者は大野さん、コンマスは四方さん、サイドは矢部ちゃんの最強シフト。最初の曲フォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」はフォーレにしては重厚な作品で、なかなかの名曲でした。ただシシリエンヌはあっさり通り過ぎてしまったような感じでした。もう少し高雅な雰囲気をじっくりと楽しませて欲しかったという気がします。

引き続いて、庄司紗矢香さん(Vn)をソリストに迎えて、デュティユのヴァイオリン協奏曲「夢の樹」。庄司紗矢香さんはインドネシア風の赤系のロングドレスでびっくりしました。この曲はさまざまに変化する音響の楽しさを感じさせてくれる曲です。ソロヴァイオリンですら、音響で曲に参加している感じです。

ツィンバロムという楽器もはじめてみました。鉄琴・木琴ほど自己主張せず、控えめにスパイスを与えてくれます。こんな滅多にお目にかかれない楽器を製作している会社がまだ世界には4社もあるというのは、クラシック音楽の世界も奥が深いです。

Img_1600a

休憩後はシェーンベルクの交響詩「ペレアスとメリザンド」。まれにみる大編成で、エキストラも大勢参加していました。ホルン8本にトランペット4本、トロンボーン5本です。この曲はワグナー風の音響で、しかも部分的には聴き所満載で、特に南方さんのイングリッシュホルンをたっぷり聴けたのはよかったのですが、全体的にはのべつ幕なしに金管が鳴っている暑苦しい曲で感動を妨げられます。私が作曲家だったら改訂したくなりますね。

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