インバル-都響ショスタコーヴィチ交響曲第8番@サントリーホール2016年9月20日
台風はまだ紀伊半島あたりと思っていましたが、外に出ると結構強風で横殴りの雨。とはいえ今日はショスタコの8番をやるというので欠席するわけにはいきません。15日のバルトークはパスしましたし。
サントリーホールにたどりついて、とりあえず水内庵で食事。いつものように都響メンバーも何人か在席していました。ヘビイなシンフォニーを演奏する前には腹ごしらえが一番。誰とは言いませんが、コンビニ弁当ではちょっとね。
ホールにはいるとチケット完売の割には80%くらいの入りで、やはり台風であきらめた人がかなりいたようです。
本日のコンマスは山本さん。サイドはマキロン。マキロンはどうも衣装を変えたようです。前はボディコンだったのに普通になっていました。まさか痩せたわけじゃないよね。
インバル翁は80才だというのに元気一杯で、次々とコンサートをこなしています。今日もマイク林立でCD化は間違いありません。
今日は結構エキストラが多くて、オーボエなんて都響メンバーは何してるの? 前半のモーツァルトのソリストはデュメイさん。まるでトヨタ・ニッサン車ばかりのなかにベンツが乗り込んできたようなゴージャスな音で、さすがに巨匠です。演奏は緊張感がなくなるくらい余裕がありすぎで、ごちそうさまでした。
デュメイさんの演奏
https://www.youtube.com/watch?v=VoaJ0rTc14s
https://www.youtube.com/watch?v=6Uq1c-Ks-78
後半のショスタコーヴィチは予想通り、すごい演奏でした。インバル翁は冒頭から歌いながらの指揮で今日も楽しそうです。私はイングリッシュホルンの音が大好きなので、第1楽章の長いソロにはすっかり引き込まれました。さらに第3楽章は息をもつかせぬ物凄い追い込みで、都響最大限のがんばりが素晴らしかったと思います。全体的に弦も管も素晴らしい技術とアンサンブルで圧倒されました。
ただ終楽章だけは、もう少し時間をかけてリハーサルをやったほうがよかったのではないかと思いました。ここはそれまでの嵐のような激しい音楽や暗い葬送が終わって、静かな安堵感にひたるはずなのですが、それがあまり感じられなかったのが心残りです。私の感受性が麻痺していたのかもしれませんが、CD化するならここだけスタジオで再収録したらと思ったのは私だけでしょうか。
ショスタコーヴィチ 交響曲第8番
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