NHK: どこに向かう日本の原子力政策
NHKの解説委員が、政府の原子力政策を批判する座談会をやったということで話題になっています。
見てみるとまさに本質をついていて、みっちり計画した番組でしょう。座談会にもかかわらずよくまとまっています。
これにはふたつの見方ができます。晋三や籾井に邪魔されないよう極秘で計画され、生で放映するというNHK解説委員の反乱だったのか、それとも政権が現在の原子力政策の継続をギヴアップしたので、地ならしのためにやらせたのか。どちらか私にはわかりません。
日本の右翼からしてみれば、イランが羨ましくて仕方が無いでしょう。面従腹背で核兵器開発をやって、アメリカにも事実上認めさせてしまったからです。北朝鮮もそうですが、裏でロシアや中国が容認しているから、彼らは核兵器開発が可能なのであって、日本がそれをやりはじめたら、世界で味方はどこにもいなくなりますから、残念ですが日本が核兵器開発を実行することはできません。
ではトランプが大統領になって、日本の核兵器保有を認めると言えばどうなるか。いくら晋三政権でも、じゃあ自前の核兵器を持ちましょうとは言えないでしょう。中国とロシアの反発によって、日本の経済がガタガタになるでしょうし、韓国や台湾も核兵器保有に動き、極東の緊張は著しく高まります。私は日本の安全保障は米国、中国、ロシアとの友好関係によってしか成り立たないと思うので、たとえトランプが許可しても、日本の核兵器保有には賛同できません。
新聞報道などを見ると、どうも晋三政権が「もんじゅ」をあきらめた気配が漂っています。電力会社もかかわりたくないでしょうし、政府だけで管理するには莫大な予算が必要で、もうかかえきれなくなっているようです。遅きに失していますが、あきらめるなら歓迎しましょう。
政府は原発管理庁を作って、電力会社からすべての原発を譲り受け、運転・事故対応・廃炉・核廃棄物処理に全責任を持って取り組むべきでしょう。
(画像はウィキペディアより)
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