トランプとサンダースの人気に思う
以前に急に靴が必要になって、JAFの通販でミャンマー製のカジュアルシューズを買ったら、これが実に足にぴったりで、お店で試着してもこんなものはみつからないほどでした。すぐにもう一足買い足したくらいです。
Tシャツはユナイテッドアスレのものを良く買いますが、これは中国製。バングラのもあります。最近パジャマを買いましたが、グンゼの製品を買うと、これはベトナム工場の製品で着心地抜群です。
そのほかほとんどの衣料は中国製。パソコンは台湾製、猫エサはフランス製、どれもCPも考慮すると明らかに外国製品が優れているからです。
専門家なら誰でも知っていますが、最も優れた光学顕微鏡はツァイスの製品です(ただし電子顕微鏡は国産がベスト)。形態学者にとって米の飯みたいに重要なツールは抗体なのですが、このほとんどは外国製品です。
オリンピックの施設を建設しようとすると、見積もりの4倍に建設費が増えたというのですが、その理由が外国から輸入する建設資材が高騰しているからだという話で、本当か嘘かわかりませんが、大部分の建設資材を輸入に頼っているのは確かでしょう。
前にも書きましたが、日本の現代史は産業競争敗北史であり、洋服・靴・製鉄・造船・携帯電話・半導体・PC(ハードもOSもソフトも)・液晶・家電・そして上記の建設資材と敗北が続いています。結局いきつくところ原発や武器を売って糊口をしのごうというわけです。
それでもいつかは神風が吹いて、あるいはTPPという自爆*ロのような作戦で(写真は政府が国会に出してきた書類)、また昔の高度成長をとりもどそうと夢をみているのが今の政権です。まるでガダルカナル島やアッツ島で玉砕しても、ニューギニアやビルマで完敗しても、結局原爆投下まで戦争を引きずって無条件降伏に至った大本営と同じです。彼らに政権をまかせておくと、必ずそこ(日本破産)までいきますよ。
米国でトランプやサンダースが人気を博しているのは、米国人の方が日本人より敏感で賢いということです。外向きの政策で得をするのは軍産複合体と一部のグローバル企業だけで、そいつらを大金持ちにするために自分たちが犠牲になるということに気づいたのですね。日本の報道は彼らが極右・極左だと刷り込もうとしていますが、それは戦略だということに気がつかないといけません。米国通を自認する政治評論家や学者はみんなトランプやサンダースの人気に意外な顔をしますが、堤未果氏などは彼らの人気は当然だと思っているでしょう。みんな米国の実情について不勉強だったということです。
日本も一刻も早くDIY(Do it yourself)を基本に考える国家になるべきだと思います。
堤未果: http://mikatsutsumi.org/ こちら
私の過去記事: https://morph.way-nifty.com/grey/2010/03/post-1cda.html
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