巷で話題の出張用務等確認書
下村なんぞが文部科学大臣をやっていると、ますます大学は無力化されていくでしょう。事務仕事満載で、教育・研究などやっている暇が無くなります。
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東工大の「出張用務等確認書」:学会出張するときには、学会主催者か他組織からの参加者2名以上のサインが必要。誰も幸せにならない書類がどんどん増えてゆく。
管理人:学会主催者にこんな書類を持って行ったら、最初は不可解な、後にすごい嫌な顔をされそうで怖い。かといって他の参加者2名にお願いするのも気が引けます。だいたい学会主催者になったら、こんな書類何百枚・何千枚にサインしなければいけないというのは、アイドルのサイン会じゃあるまいし、やってられないでしょう。これが国立大学のやることかと思うと、日本は何という劣等国家になってしまったのかとため息が出ます。日本国内ならまだしも、外国の学会でこの書類を差し出したら、意味を理解してもらえないでしょう。菅直人よ、あなたの出身校の話しですよ。なんとかしてね!
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東工大:因みに当該「出張用務等確認書」は、本学の学生や職員が学会参加など出張の際に、何月何日の何時から何時まで(時刻単位まで記入)に、確かに出席していたという事実を、本学ではない外部の方に時間単位で確認していただき、かつサインする事で法的責任を負っていただくシステムであります。
https://twitter.com/drinami/status/631588863794741248/photo/1
管理人:もし主催者や出席者が法的責任を負うのを拒否したら(北朝鮮の訪問者監視員じゃないんだから、法的責任を負えるわけ無いじゃないですか!)、学会そのものが消滅するわけですね。
学会に参加したときは、参加費を支払って学会事務局から領収書をもらうわけですね。それ以上のことをやるのは無理でしょう。だいたい個人の監視を無料で人に頼んで法的責任を負わせるなんて、どれだけ非常識な事務職員が大学を仕切っているのかとあきれます。
私が知っているある大学教授は、事務員・業者・学部学生などを含めていろんな人が教授室に次から次へとやってくるので、院生の指導や論文を読むために、ほとんど喫茶店にいて、私が訪ねていくとある女性が教授のいる喫茶店に案内してくれました。またその教授は学会で他の学者の発表を聴くのが大嫌いで、いつも会場のそばの喫茶店にいました。彼はある部門では日本の第一人者で有り、ぶら下がって研究していた人も多かったと思います。その他昼間は不在で、夜だけ来るという教授もいました。彼も世界的に高名な学者でした。そのようなやりかたが良いこととは思いませんが、大学にはそれなりの自由が必要です。ノーベル賞学者を次々と輩出したのは、そのような自由な大学・研究所です。
大学の事務部門は、教育・研究スタッフがどうすれば効率よく仕事をすすめられるかを考えるために存在するはずですが、実際には妨害するために存在するような感じになっているというのは本末転倒だと思います。
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