2015~2016 リーガ・エスパニョーラ1 123の一発でアスレティック・ビルバオを粉砕
いよいよ2015~2016シーズンのリーガ・エスパニョーラ開幕です。しかし開幕戦があの悪夢のスーペル・コパを経験したサン・マメスで、またアスレティック・ビルバオと対戦とは、期待より心配が先に立ちます。
ビルバオは教科書的なきちんとしたサッカーをやってきます。前線から厳しくプレスする守備、中盤のミケル・リコ、ベニャ、スサエタ、エラソあたりで結構回せるので、カウンター狙いというわけでもありません。機を見てサビンを走らせ、中央のアドリスの頭か2列目からの突入でゴールを狙うという作戦です。
バルサは大変です。ピケがスーペルコパ2ndレグでの暴言で4試合出場停止です。下手くそな審判に「クソ野郎」と言っただけで、さわってもいないのに4試合出場停止とはあまりに厳しい処分で、多分に政治的なにおいがします。今リーガで最も勝ってもらって困るのはバルサです。なぜなら、カタルーニャ独立に勢いがついてしまうからです。それだけならまだしも、同じCBのマチューも出場停止(これは通常のもの)なので、ヴェルマーレンとマスチェラーノでいくほかありません。SBのアドリアーノも間に合わず、さらにネイマールがおたふく風邪のリハビリが間に合わず欠場。ペドロもチェルシーに移籍したため、代役はラフィーニャです。
バルサとしては慎重に球を回して、ポゼッションする時間を長くしてビルバオの攻撃を封じる作戦です。これは成功しました。ビルバオはきっちりプレスをかけて、自陣エリア周辺に進入させないという作戦に成功しているように見えますが、実は自分たちの攻撃回数も犠牲にしているわけで、善し悪しです。結果から言えば失敗ですね。
そうこうしているうちに、なんとダニが足を蹴られて股裂きとなり、多分肉離れで退場。これは痛い。セルジが代役です。ところがセルジを右サイドに張らせてみると、これがなんとはまっています。攻撃面では現在のダニより期待が出来るような感じでひと安心。これは新しい発見でした。とはいってもDFの役に立つかと言うとどうかと思いますが。
このままダラダラと行くのかと思った30分。突然降って湧いたようなPKで、やったと思いましたが、なんとメッシがイライソスに止められて得点ならず。がっくりです。そして後半にはなんとブスケツが負傷。えーっ どうしてくれんねん! 本当に選手が足りなくなってしまいます。これではバルサの選手補強を禁止したUEFAの思惑通りになってしまいます。
バルサとしては一発できめるしかありません。ネイマールの代役で出場したラフィーニャが、どうしてもメッシやスアレスにキラーパスを提供出来ない中で、するすると左に進出するアルバに気がついたラキティッチが素晴らしいロングフィード。受けたアルバが中央にクロス。なぜかフリーのスアレスがゴール。これはワン・ツー・スリーという目の覚めるようなゴールでした。バルサの現況からいって、非常にうまくいった試合だったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=mMHiF9lL4p0
https://www.youtube.com/watch?v=X383lWCHxj8
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