グスターボ・ヒメノ-都響のベートーヴェン交響曲第7番@サントリーホール2015年7月12日
本格的な夏到来で、いよいよエアコン始動です。サントリーホールにでかけると、カラヤン広場の滝に異様な光景が出現していました。滝の裏側が満員です。しかも滝の裏側に行くために行列ができていました。サントリーホールはもう開場していたので、そのお客ではないと思います。滝の裏に来るためにカラヤン広場に来たのでしょうか? 謎です。
本日のコンマスは山本さん、サブはゆづき。ビオラのトップに見馴れない外国人奏者がすわっていました。日曜昼とあってチケット完売。会場はかなり混み合っていました。指揮者のグスターボ・ヒメノさんはアムステルダム管弦楽団の首席指揮者で、この秋に来日するロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の指揮もするそうです。貴公子系のかっこいい人で、背広で登場です。
最初のリゲティの曲は、リゲティにしてはわかりやすい曲ですが、だからといって彼が天才だという感じはありません。2曲目はアランフェス協奏曲で、アイドル奏者パク・キュヒさんの登場です。マイクとスピーカーを使用。実際とても可愛い感じの人でした。もちろん腕も達者で、スペイン情緒に加えて不思議なやさしさの様なものが感じられ、独特の魅力があります。南方のイングリッシュホルンも快調。満場の拍手に応えて、アンコールもやってくれました(↓)。ただ音量が小さかったのはやや不満が残りました。アンプのセッティングミスだと思います。
休憩後はベートーヴェンの第7交響曲。マエストロ・ヒメノはバレンシアの出身だそうですが、まさにラテン魂炸裂のベートーヴェン。颯爽と駆け抜けるベト7で気分爽快です。聴く方はそれでいいのですが、演奏する方は大変だったと思います。都響の皆さま誠にお疲れ様でした。
Gustavo Gimeno (グスターボ・ヒメノ)
https://www.youtube.com/watch?v=mc29i-0g9pg
Gustavo Gimeno インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=WyTwjOVUQDk
朴 葵姫(パク・キュヒ)
https://www.youtube.com/watch?v=zQnBstCaosE
https://www.youtube.com/watch?v=9bmsJMMp5_U
https://www.youtube.com/watch?v=I6MrGIldd_k
朴 葵姫 フェイスブック
https://www.facebook.com/kyuheeparkguitar
(後記) カルロス・クライバーのベト7は、第4楽章など地底からマグマが噴き出すような熱い強烈な躍動感の演奏ですが、グスターボ・ヒメノは乾燥した爽やかな風が吹き抜けるような演奏で、全然違います。私はヒメノ-都響の演奏は結構楽しく拝聴しました。この暑い夏にはぴったりでした。
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