インバル-都響のブルックナー交響曲第4番@東京文化会館2015年3月18日
インバルのブルックナーということで、完売かと思ったら当日券有りで、文化会館の席についてみわたすと、少しですが空席も見えました。90%くらいの入りかな。コンマスは矢部ちゃん、サブは山本さん。今季2度目でどうやらこのコンビ復活したようです。
すでに名古屋と福岡で、十分に同じプログラムで経験を積んできているので、今回は期待大です。マイクと映像記録装置がセットされて、BD/DVD発売を予定しているようです。しかし前半のトリスタンとイゾルデは上滑りした感じで、どうしても雰囲気にひたれませんでした。演奏は悪くなかったので、私の心のあり方がそうだったのかもしれません。ただ↓などは最初の1分でひたれるので、「トリスタンとイゾルデ」の世界に否応なく聴衆を引きずり込むという力が、まだ都響にはないのかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=BC0uHkFgpno
後半のブルックナー交響曲第4番は、宗教性や神秘性には欠けるものも、微塵の弛緩も感じさせない緊張が連続するジェットコースターのような演奏で驚きました。この激しい緊張感とビシッと決まるまとまり感は、やはりマエストロ・インバルならではの統率力によるものでしょう。都響も全力を尽くした演奏だったのではないでしょうか。ブルックナーの交響曲で、こんなに弦楽奏者がしゃかりきに頑張っているのを見たことがありません。都響の歴史に新しい1ページを刻んだ演奏でしょう。しかもブルックナーの交響曲の細部の面白さをいろいろと感じさせてくれるような演奏でもありました。最後になりましたが金管の大迫力なども素晴らしいと思いました。
ヴァントNDRの演奏(ブルックナーの音楽の巨大さを感じさせる演奏)
https://www.youtube.com/watch?v=2EFoDEgzs40
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