都響プロムナードコンサート「展覧会の絵」@サントリーホール2015年2月22日
温度もそこそこ上昇してきて、春のコンサートシーズンの開幕です。都響プロムナードコンサート(指揮 小泉和裕)でサントリーホールに行ってきました。本日のコンマスは四方さん、サブはゆづきです。
ソリストはクラリネット奏者のオッテンザマーさん。もちろん達人ですが、非常にアクションの大きい人で、まるでダンスしながら吹いている感じ。ただそれとは裏腹に、やわらかく繊細で上品な音楽です。小泉-都響は彼の音楽的趣味に合わせて演奏しているようでした。彼が丹精込めて作った小宇宙に招待されて、かしこまって聴かせてもらっているという雰囲気でしょうか。
アンコールで演奏したハンガリー民謡(曲目不明)が大変興味深かったです。まるで尺八の曲のようでした。オッテンザマーさんはどんな尺八の曲でも吹けるのではないでしょうか。そういえば尺八は首を振って吹くんですね。
「展覧会の絵」は都響で何回か聴いています。多分前回は2010年のプロムナードコンサートだったと思いますが、アウトウォーターさんの指揮でした。今回も見事な演奏で、特に第2曲「古城」でのアルトサクソフォンの音色が印象に残りました。ずっと聴いていたい感じです。ここでアルトサクソフォンを使うという編曲者ラヴェルの慧眼はすごい。
小泉さんの指揮は、はみ出さないところが物足りないというのが正直なところですが(彼の辞書に荒削りという言葉はない)、私の経験では一度だけ、大植さんの代役で「悲愴交響曲」を演奏したときに「あ ハメをはずしちゃったな」感があって、気持ち良かったですね。今回は「鶏の足の上に建つ小屋」の不気味さの度合いが少し不満だったですかね・・・。
Andreas Ottensamer
https://www.youtube.com/watch?v=ch6RXZLZD_U
展覧会の絵
https://www.youtube.com/watch?v=ImA7kphaKMc
https://www.youtube.com/watch?v=zbp2XSnv-1s
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