都響A定期 バルトークとフランツ・シュミット@東京文化会館2014年12月8日
都響のA定期を聴きに東京文化会館に出かけました。来期音楽監督のマエストロ大野の登場とあって会場は満席といきたいところですが、実際は前半など6割くらいのガラガラ状態でした。これは多分バルトークとシュミットというプログラムのせいだと思いますが、いつも言っているように、こんな時に限って名演が生まれる可能性が高い気がします。私は定期公演は金(夜)・日(昼)にやったほうが良いと思います。プロムナードは退職者むけに平日昼でもいいと思います・・・もちろん土日にこしたことはありませんが。本日のコンマスは前半は四方さん、後半は矢部ちゃんでした。DVDを発売する予定があるのか、多数のマイクの他、ビデオカメラが設置されていました。
バルトークの「弦チェレ」はバルトークの曲の中では例外的に好きな曲です。四方さんはいつもの位置ですが、矢部ちゃんは対面の右側(第3バイオリン)で大いに違和感がありました。演奏は予想通り素晴らしいアンサンブルで、この名曲を存分に楽しませてくれました。チェレスタとバイオリンのかけあいなど鳥肌が立ちました。第4楽章で、チェレスタ奏者がピアノに移動し、一つの椅子をシェアしつつピアノ奏者とぴったりくっついて連弾の演奏をしたときには、思わず笑ってしまいそうになりました。
後半はじまる直前にトロンボーンの青木さんが滑り込んだらしく、係員が大慌てで椅子を追加していました。今日は各所で人身事故があったようなので、その関係でしょうか? 到着してすぐ本番というのは大変だったろうと同情します。フランツ・シュミットの交響曲第4番は、はじめて聴きましたがなかなか面白い曲でした。花びらが黒色ばかりの花が咲き乱れる夕暮れの庭園をさまよっているという雰囲気です。仄暗いロマンティックな曲です。チェロの田中さん、イングリッシュホルンの南方さんのソロなど聴き応えがありました。イングリッシュホルンというのは面倒な楽器なんですね。演奏が中断すると、すぐに解体して調整やお掃除をずっとやっておられました。それにしても楽器の臭いをかぐというのはいったいなぜ???
都響の演奏会でも、出待ちをする人々が大勢います。今日はマエストロ大野でしょうか? 都響の最近の話題としては、来年暮れに第9を指揮することになっていたフルシャが、これをキャンセルしてウイーン国立歌劇場にデビューすることにしたということです。彼のファンは激怒していることでしょうが、彼のお詫びのメッセージをHPに掲示したということは、これからも客演を依頼することにしたのでしょう。
http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=729
私は特に彼のファンというわけではないので、特別な思いはありません。ただ彼が自国の音楽演奏にこだわるのは都響にとってマイナスだと思っていたので、切るという手もあったと思いますが、団員の受けはいいようなので、続投でもまあいいかな・・・。落とし前はつけてもらわないといけません。
終演後、京成上野駅に降りていくと、ヨドバシカメラの巨大なイルミネーションが目に入りました。寒い冬のはじまりです。一昨日からベランダの植物を部屋に入れて、うちも越冬体制です。
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