都響 作曲家の肖像「モーツァルト」@池袋芸劇2014年11月15日
都響「作曲家の肖像」シリーズで池袋芸劇に。実は午前中に理容室の予約をしていたのですが、突然奥さんから電話がかかってきて、旦那が胃潰瘍で救急車で運ばれたということでびっくり。そういうわけで急遽予定変更して、池袋に行く前に秋葉原の「あきば理容」にかけこんでさっぱりしてから芸劇に突入。
結構混み合っていて9分通り席は埋まっていました。本日のコンマスは山本さん、サブはゆづき。都響としてはめずらしく小編成です。今回はモーツァルト特集で、ホグウッドが指揮する予定だったのですが、亡くなってしまって急遽彼の友人のロバート・レヴィンの出番になりました。コンチェルトは自らピアノを弾きながら指揮します。
レヴィンはピアニスト・指揮者・音楽学者の3足のわらじをはく才人のようです。コンチェルトを演奏する前に、通訳を伴ってレクチャーをはじめました。
モーツァルトの時代にはピアノの天板をささえる棒がなくて、閉めたままか取り外すかのどちらかだったそうで、今日は外して演奏するとか、聴衆に正対して、かつかなり奥まった位置で演奏するとか、楽譜には無い音符を加えて即興で演奏するとか、当時の作法でやることを宣言してから演奏にとりかかりました。音楽学者としてのこだわりなのでしょう。特に驚いたのは、最初の序曲がハ長調で、2曲目のコンチェルトがニ短調というような場合は、コンチェルトを始める前にピアニストが調性の激変を和らげるような即興演奏を行うのが習慣だったということで、それを彼がを実行したことです。そんなこと気にしたこともありませんでした。昔の人の方が鋭敏な感覚で音楽を聴いていたんだなと、ひとつ勉強になりました。
マエストロ・レヴィンの指揮ぶりは、マリオネットかパントマイムかという珍奇なパフォーマンスでびっくり。指揮者が肩でリズムをとるのは初めて見ました。音楽は至極上品かつヴィヴィッドなまともなもので、都響も小編成なだけに普段にもましてアンサンブルが素晴らしく、アドリブも含めて非常に楽しめる演奏でした。
後半のシンフォニーでもレヴィンのパフォーマンスはますます冴え渡りました。ただコンチェルトと違って、特に驚くところはなく、普通に良い演奏だったかなという感じです。途中で斜め後ろの若い男が大きなリュックを落としたらしく、ドスンと言う大きな音がしたのでびっくりしました。あれはホール全体に響き渡ったのではないでしょうか。
アンコール:モーツァルト:ピアノソナタ ニ長調 K.576 第2楽章
こんな曲です
https://www.youtube.com/watch?v=IDo0rI6SdNw
https://www.youtube.com/watch?v=yM8CFR01KwQ
https://www.youtube.com/watch?v=13cqJrYZAL0
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