皆既月蝕


天体ショーの夜。写真はうちのベランダから撮影したものです。さて、今から2000年以上前に、ギリシャのアリスタルコスは地球は太陽の周りを回っているという地動説を提唱しました。当時は誰も信じてくれなかったようです。かなり後の時代になって、コペルニクスやガリレオによって、アリスタルコスが正しかったことが証明されました。アリスタルコスが残した文献には下のような図があるそうです。

アリスタルコスによれば、月が半月のとき月と太陽のなす角θをはかれば,月と太陽までの距離の比l/Lが求まるということになります。つまり,太陽までの距離Lは,月までの距離の約400倍もあることがわかります。今で言えばノーベル賞級のアイデアだと思いますが、彼は生まれるのが少し早すぎたようです。
アリスタルコスはこんな学説が世の中の役に立つとは思っていなかったと思いますが、それについてつくづく思うのは、ノーベル賞は世の中の役に立つことを目的に行われた研究には関係のない賞であって欲しいということです。中村さんは所属の企業と報酬について厳しく争ったことで有名ですが、ではノーベル賞が企業に与えられないのはおかしいと言うことになりませんか?ウィンドウズのマイクロソフトとか、ハイブリッドエンジンのトヨタとか当然受賞すべきではないでしょうか?
世の中の役に立つことと言えば聞こえは良いですが、営利を目的としたといえばどうでしょう? 当然成功すれば大きな利益が得られるので、ノーベル賞のお金などは問題外でしょう。ですからそのような営利を目的としない画期的な発見/発明にこそノーベル賞は授与されるべきだと思うのです。もちろん後になって世の中の役に立つのは喜ばしいことです。
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