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2014年10月10日 (金)

都響 2015楽季ラインアップを発表

2_2都響が来期プログラムのラインアップを発表しました。

http://www.tmso.or.jp/j/topics/detail.php?id=692

作曲家の肖像シリーズが変なことになっています。事実上このシリーズは消滅し、国シリーズとなっていますが、わざわざ次年度からは消滅するという告示がついています。ってもう消滅してるでしょう??? 都響の内部で意見対立があって、見切り発車したという雰囲気がただよっています。

私は作曲家の肖像というのは良い企画だったと思いますよ。クラシック音楽の肝は指揮者・オケ・ソリストじゃなくて、やはり作曲家であるべきでしょう。どうして終了させるのか疑問ですが、ラインアップをよくみるとヒントがあります。おそらく国塩流では、「定番曲+演奏される機会が少ない曲」 の組み合わせでチケットを売ろうという作戦だと思います。そうなると、同じ作曲家という縛りがあるとプログラムを組みにくいということでしょう。しかしそういう考え方を是としても、同じ作曲家で演奏機会の多いものと少ないものの組み合わせは可能だと思います。ほとんど演奏されない作曲家の曲にはたいていそれなりの理由があるので、無理に抱き合わせで聴かせようというのは年に2~3回くらいで結構。

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来期のプログラムで個人的に一番期待しているのは、プロムナードコンサートで予定されている朴 葵姫(パク・キュヒ)のアランフェスです。チケット買ってから演奏者変更なんてなしですよ! 彼女は韓国生まれ日本育ちのギタリストで、どんなギターの達人でもできないような、やわらかく心に響く演奏ができる希有の才能の持ち主です。

https://www.youtube.com/watch?v=zQnBstCaosE
https://www.youtube.com/watch?v=9bmsJMMp5_U
https://www.youtube.com/watch?v=roPJO_cpqQI

その他インバル退任の効果でしょうか、ソリストが豪華です。

顔芸もすごいリーラ・ジョセフォウィッツ
https://www.youtube.com/watch?v=e6S-XWlGmjw

いまや重鎮のイザベル・ファウスト
https://www.youtube.com/watch?v=DP7ytQYwBAk

天才少年の今 ワディム・レーピン
https://www.youtube.com/watch?v=bVBFpBZUT3w

期待の若手ピアニスト アレクサンダー・ロマノフスキー
https://www.youtube.com/watch?v=lkhisEmqcC4

そして大御所ピーター・ゼルキン
https://www.youtube.com/watch?v=uHwoUWcGHNs&list=PLQ5tnUoJEEjM9EVJ2EXhEGb0icnLSO3Wk&index=4

来期から大野和士氏が音楽監督に就任しますが、そのお披露目がマーラーのシンフォニーのなかで最も地味な交響曲第7番というのはペダンティズムなのか、それとも彼がマーラーの曲の中で最も好きな曲なのか? ・・・謎です。しかしこれは逃せないでしょう。

ナッセンの曲は知りませんでしたが、 YouTube で聴いてみると意外に私と波長が合っている感じがしました。リーラにも合っているかもしれません。ミャスコフスキーにも少し興味があります。だけど「展覧会の絵」は都響の演奏でもここ数年で何度か聴いています。いくら何でも同じ曲をやり過ぎでしょう。

コープランドの「静かな都会」は実につまらん曲ですよ。CD買ってがっかりしたことを思い出します。アラン・ギルバートが、ラインスドルフが編集した「指輪」を演奏するそうですが、これは興味津々です。「1812年」はどんな録音でどかんとやるのでしょうか? それとも楽器を使うのか? 中島郁子は第九ではなく、マーラーで聴いてみたいです。

最後に、また2013年に素晴らしい演奏を聴かせてくれたエヴァ・オリカイネンを起用して欲しいと思います。できれば年末の第9あたりでね。

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