都響-ミンコフスキ ビゼー「アルルの女」組曲@池袋東京芸術劇場2014年8月3日
激暑の中を池袋まで出かけるのは考えただけでも気が重いですが、実は建物の地下まで地下道(エチカ)がつながっているので、サントリーホールより涼しいのかもしれません。暑さのせいか不思議なことがありました。まず電車の対面に座った女が片刃のカミソリを取り出して、突然ヒゲを剃り始めたのです。おっぱい出して授乳させるというのは、東武東上線とドイツの鉄道で経験しましたが、これはショックでした。どうみても女でオカマ風ではありませんでした。
次にJRのホームで無造作に脱ぎ捨てられたポロシャツをみつけました。暑いので脱ぎ捨ててしまったのでしょうか? 不思議です。池袋は相変わらずごった返していましたが、なぜかアントステラ前の行列がなくなっていました。クッキーバイキングが終了したのでしょうか? 数日前の川崎はアウェイ感覚でしたが、池袋のホールに着くとほっとします。今日のコンサートは期待の指揮者ミンコフスキの登場ということで多くの都響ファンが一押しらしく、チケット完売の盛況です。
コンサート開始直前にまた珍事が発生。開始ギリギリに入ってきた男が席を間違えて、なんと女性の膝の上に座って「ギャー」という悲鳴があがったのです。電車の中では似たようなのを見たことがありますが、まさかコンサートホールで・・・。本日のコンマスは矢部ちゃん、サブはゆづきです。弦楽の並びは Vn1, Vla, Vc, Vn2 で、川崎に続いて変わった並びです。マイクがCD録音のセッティングになっていたのには驚きました。事務局も今日の演奏には期待していたようです。
交響曲「ローマ」はビゼーにしては地味な感じの曲ですが、マエストロ・ミンコフスキは上品・丁寧にまとめていました。後半は「アルルの女」組曲第1番・第2番ですが、後方が狭いわけでもないのに、第2バイオリンの後方の奏者がチェロの後ろに移動しました。何か音響上の理由があったのでしょうか? 不可解です。
演奏はまさに都響の真骨頂。叙情的な部分も盛り上がる部分も文句なしに楽しませてくれました。ファランドールも速いテンポの中で一糸乱れることなく盛り上がり快演でした。アンコールはもともとやる予定だった「カルメン組曲」から前奏曲(途中で「アルルの女」組曲第1番にプログラムが変更になった)でしたが、なんとファランドールをもう一回やってくれました。ソリスト以外のアンコールはほとんどやらない都響なので、これは驚きでした。
都響の機能は下記のバイエルン放送交響楽団に勝るとも劣りません。欲を言えば金管奏者の筋力でしょうか。まあゲルマン民族とはDNAに違いがあるので、日本人はそれなりの良さを追求することのほうが大事かもしれません。
ロリン・マゼール指揮バイエルン放送交響楽団のファランドール
https://www.youtube.com/watch?v=DAjWxbZCspk
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