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2014年6月21日 (土)

論文とコピペ

250pxtest_tubes小保方さんの論文でコピペというのが話題になりました。最近では謀略説というのも出てきて、わけのわからないことになってきましたが、それはさておき・・・コピペのない論文の「方法」セクションはどうなるのでしょう? 。

極端な例を示せば、サンプルは1という方法で取得し、2という方法で処理して、3という方法で保存した。使用する際は4の方法でサンプルを溶解し、5の方法で成分を抽出して、6の方法で化学分析した。結果は7の方法で統計解析をおこなった。
引用文献 1・・・ 2・・・ 3・・・ 以下同 ということになりそうです。

これを読む方は大変です。文献1~7を全部探して読まなければなりません。すぐにみつかればいいですが、ウェブサイトにないものなど図書館まで行って閲覧したり、お願いして送ってもらったりしないといけません。最近は日本の大学・研究所の図書館では経費節減のため古い論文を廃棄している場合が多い上に、最近の論文でもできるだけ購入する雑誌を少なくしている傾向にあります。ウェブサイトからダウンロードするには多額のお金がかかるので(4,000円/1論文くらい)、公費が使えない人には大きなダメージです。場合によっては論文がみつからないこともあります。

ですから私は「方法」セクションの8割くらいはコピペでもちゃんと書いてあるほうが良いと思うわけです。そりゃ出版社にしてみればダウンロードで稼ぎたいのはわかりますが、読み物の体をなしていないような引用文献番号だらけの記述は勘弁して欲しいと思います。

私は学術論文はすべて国立図書館のデータベースに収録し、だれでも無料でウェブサイトから閲覧できるようにすべきだと思います。出版社との交渉は大変でしょうが、落としどころはあると思います。

(写真はウィキペディアより)

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