2013/2014 リーガ・エスパニョーラ第38節 おめでとうアトレチコ・マドリード
最終戦で優勝が決まるという歴史的な試合になりました。カンプノウはほぼ10万人の観客で破裂しそうです。バックスタンドにはカラーパネルで SOM EL BARCA の文字が浮かび上がります。これで相手がレアルマドリーだったら。おそらく殺気立った雰囲気だったでしょうが、アトレチコなのでヒリヒリするような緊張感だけが漂っています。引き分けはアトレチコ優勝。バルサが勝つとポイントは同じでも、直接対決の勝敗でバルサ優勝です。
バルサはFW:ペドロ・メッシ・サンチェス、MF:イニエスタ・セスク・ブスケツ、DF:アドリアーノ・マスチェラーノ・ピケ・ダニ、GK:ピント。アトレチコはFW:ビジャ・ディエゴ=コスタ、MF:コケ・ディアゴ・ガビ・アルダ、DF:フェリペ=ルイス・ゴディン・ミランダ・ファンフラン、GK:クルトワ。
開始直後はアトレチコも厳しいチャージからポゼッションで戦うという姿勢をみせましたが、5分も経つといつもの守備をがっちりという戦術にもどりました。一応バルサのペースですが、カウンターからアルダが右に突入してきてピケが必死に対応。しかし14分突然ディエゴ=コスタが手をあげてプレイを中断してしまいました。故障発生でアドリアン=ロペスと交代です。
バルサはメッシと2018年までの契約を締結したようですが、そのメッシのプレイがいただけません。下がるのはいいとしても、そこから誰かを壁に使ってゴール前に中央から突っ込もうということばかり考えているようで、あせり気味の不確実なプレイが多すぎます。返して欲しいので、早いグラウンダーパスを無理めに通そうとするのでインターセプトされたり、抜けてしまったりでうまくいきません。こんなことならゴール前に張っていて、後ろやサイドにスペースを作るような役をやっていた方が、チームにとって有益かなと思います。
バルサがもたついている間に、さらなる悲劇がアトレチコを襲います。なんとアルダが腰痛でリタイア。ラウル=ガルシアと交代です。それでも最近のバルサは中央攻撃が貧弱で、結局ダニの右突入からのクロスに頼ることになります。いつもと違うのは、さすがに気合いが入っているのか、クロスに合わせようという選手がいることです。24分・26分にはそのダニのクロスにサンチェスとペドロがそれぞれヘッドで合わせますが、得点ならず。
バルサは34分、セスクからゴール前のメッシに浮き球のパス。これをメッシが胸トラップで落とそうとしますが、失敗して転がるところに右からサンチェスが突入して、居合い切りのような電光石火のシュートでゴール。クルトワも寄っていたのですが触れませんでした。
アトレチコの反撃は主にCK。これがバルサにとって悩みの種です。ピケとブスケツくらいしか長身の選手が居ないので、どうしても堅い守りにはなりません。しかしなんとか1点リードでハーフタイム。
後半開始早々ビジャにクロスバーに当たるミドルを打たれて、バルサは肝を冷やしました。そして心配だったCKからついにゴディンにヘディングを決められてしまいました。さらに8分にはブスケツがヘディングの競り合いで脇腹をいためてリタイア。多分肋骨が折れたのではないでしょうか?ソングと交代です。17分にはペドロに代えて、ベンチ入りしたばかりのネイマールを投入しますが、組織的に堅実に守るアトレチコの守備を崩せず試合終了。
今日はバルサの方が元気はあったのですが、結局戦術負けの感じです。きちんとメッシをコントロール出来るような監督が必要だと思います。ルイス=エンリケならできるでしょう。来季に期待したいと思います。
アトレチコは予期せぬ2人の故障退場にもかかわらず、自分達のサッカーをやりきってリーガを制しました。シメオネと選手達を心から祝福したいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=pVIlmMPL3_k
https://www.youtube.com/watch?v=aGSML6gjKzE
https://www.youtube.com/watch?v=trOajbX9jfk
https://www.youtube.com/watch?v=1FAKjuBKtW0
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