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2014年3月12日 (水)

江川紹子&大野和士

A1180_004716 江川紹子氏は私が尊敬するジャーナリストのひとりです。ときどき都響の演奏会でもおみかけします。オウムの取材で知られている人ですが、実は音楽プロデューサーでもあります。愛猫家でもあります。
http://www.egawashoko.com/

私は佐村河内氏の音楽には全く興味が湧かなかったのですが、結構世の中では受けていて、CDを出版すると10万枚以上売れたりして、これはクラシック音楽としては異例のことだったそうです。これが実は新垣氏の作だったので、大騒ぎになったわけですが、江川氏がとりあげたのはオウム真理教と同様に、佐村河内教祖が関係者やマスコミ、そして音楽ファンをマインドコントロールしていたのではないかと考えたからで、記事はオープンになっています。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20140206-00032407/

まあ世の中のシンガーや音楽プロデューサーは、みんななんとか聴衆をマインドコントロールしてCDなどを売ろうとしているわけで、普通そういう才能はないので思い通りいかないわけですが、確かに佐村河内氏は芝居がうまいし雰囲気を盛り上げるのにも長けていたのでしょう。音楽を売るには楽曲の良さとは別に、プロモーションのやり方が決め手となることが証明されたわけですが、それはPOPSの世界では皆さん先刻ご承知のことで、クラシック関係の訳知り顔の人々も同じだったというところがちょっと面白いところです。

驚いたのは、この記事をみて次期都響音楽監督の大野和士氏が江川氏にメールをよこして、それが公表されていることです。さらに江川氏は大野氏に電話インタビューをしたそうです。大野氏が言いたいことは佐村河内氏のウソを見破れなかった音楽評論家などの関係者はまぬけだということです。確かに佐村河内氏の指にペンダコがないのはおかしいですが、大野氏はそういうところを見る人なのかとちょっと引きましたね。吉松隆氏などは「佐村河内氏の作曲家としての才能がうらやましい」とまで言っていたので、この大野氏の発言を読むと、きっとブチ切れているだろうと同情します。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20140209-00032494/

大野和士氏は多くの音楽関係者の傷口に塩を擦り込むような事を言ってしまったのが不安ですね。もう少し批判された人々の気持ちを斟酌して発言したほうが良いと思います。江川紹子氏もこんな発言をさらしてしまうことにもっと慎重であるべきだったと思います。私は佐村河内(新垣)氏の音楽が好きな人が大勢いてもいいのじゃないかと思いますが。需要があるのなら、作曲家はそういう音楽をどんどん作れば・・・とも言いたくなりますね。

これでわかったのは大野和士氏がすぐに敵を作ってしまうタイプの人間だということです。これは都響関係者・ファンにとっては大きな不安ですね。コバケンみたいに音楽バカの雰囲気をかもしだして、みんなに愛されるというキャラでもありませんし・・・。

それにしても20世紀後半から現代に至るまで、ヒット作を繰り出すクラシック音楽の作曲家がほとんどいないというのは驚くべき事です。

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コメント

『佐村河内(新垣)氏の音楽が好きな人が大勢いてもいいのじゃないかと思いますが』なんにも“哀れさ”がなかったら、その好きとか言う奴の99%はいないよ。所詮は憐憫で買ってたのさ。
新垣本人がマーラーとかウルトラマンとかスターウォーズとかを念頭にして書いたと言ってる。そんな仕事を評価するってよほどの愚じゃないの?吉松にしたってカッコ悪い。

投稿: パルトーーク | 2014年3月12日 (水) 14:40

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