STAP細胞
小保方晴子氏のSTAP細胞研究が爆裂報道されています(ファンクラブができそうな勢いかも)。幹細胞の研究は生物学的にも大変重要なものですが、いまやその枠を遙かに超えて、医学的に最も期待される領域になっています。私はまだ原著論文は読んでいないのですが、下記のサイトで無料で概略を知ることが出来ます。若山照彦氏の示唆と、T細胞を使ったことが勝因のようです。T細胞(リンパ球の一種)はその遺伝子は再編成されていますが、形態学的にはクセのない二重丸のような細胞です。
http://www.nature.com/news/acid-bath-offers-easy-path-to-stem-cells-1.14600
http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/full/nature12968.html
問題と言えば、新生仔ならうまくいくが成体だとうまくいかないということでしょう。新生仔のT細胞と成体のT細胞には大きな差があるのでしょうか? あと様々な細胞でやってみてうまくいくのかどうかも興味があります。たとえば成体の毛母細胞ならどうでしょうか?
私も骨髄細胞を培養していたことがあり、その際には培養液のpHが変動しないように気をつけて培養していましたが、まさか一時的に酸性にするのが細胞若返りの秘訣とはね!!!
学術的なことを離れると、このような研究が進展して、体のパーツをとっかえひっかえして長生きする人間が増えるのをどう考えるかということがあります。個人的には長生き出来るのならアンドロイドの方がいいかなと思います。たまに動くだけなら、生活費の心配をしなくていいですからね。
理研のサイト:
http://www.cdb.riken.jp/crp/ (豪華)
http://www.cdb.riken.jp/jp/02_research/0207_strategic05.html http://www.riken.jp/research/labs/cdb/cdsp/cell_reprogram/
研究結果がビデオでみられますhttp://www.cdb.riken.jp/jp/04_news/articles/14/140130_stap.html
| 固定リンク | 0
「生物学・科学(biology/science)」カテゴリの記事
- 続・生物学茶話286:感情とは 3.扁桃体周辺(2025.11.07)
- 続・生物学茶話285:感情とは 2.ソマティック・マーカー仮説(2025.11.02)
- 続・生物学茶話284:感情とは 1.プロローグ(2025.10.26)
- 続・生物学茶話283: 大脳辺縁系 7.扁桃体(2025.10.16)
- 続・生物学茶話282: 大脳辺縁系 6.シナプス架橋(2025.10.03)


コメント