UEFAチャンピオンズリーグ: バルサ パリでレフェリーに泣く
もう旧聞になってしまいましたが、他の記事を書いていた関係で遅くなってしまいました。パルク・デ・プランス(王子の公園)で、パリ・サンジェルマンFCとのUEFAチャンピオンズリーグ1stレグの対戦です。私はロナウジーニョがサンジェルマンにいた頃彼のファンになり、彼が2003年バルサに移籍したときにバルサファンになったという因縁があります。その後もサンジェルマンとバルサは関係が深く、今日の試合もサンジェルマンの一員として出場したイブラヒモビッチとマクスウェルは元バルサの選手です。
サンジェルマンのスタメンはFW:ラヴェッシ・イブラヒモビッチ(二人共フィジカル・テクニックは超一流)、MF:パストーレ・ベッカム・マテュイディー・ルーカス、DF:マクスウェル・チアゴ=シウバ・アレックス・ジャレ、GK:シリグ。あっと驚くベッカムでしたが、ゴール前への一発ロングパスを狙ったのでしょう。バルサはFW:サンチェス・メッシ・ビジャ、MF:イニエスタ・チャビ・ブスケツ、DF:アルバ・マスチェラーノ・ピケ・ダニ、GK:バルデス。やっとティトが帰ってきましたが、やはり病人の顔でした。痛々しいですが、バルサの監督という重責を考えれば、彼の強行出場の気持ちも理解出来ます。
サンジェルマンは強豪チームらしい普通のフォーメーションで、常識的なプレイスタイル。がっぷり四つで戦おうという決意が見てとれます。ラヴェッシはなかなかの達人で容易には止められません。5分にゴール前でブスケツのクリアがラヴェッシに当たって天を仰ぎましたが、これはポストに助けられました。15分パストーレのミドルはバルデスがキャッチ。17分イニエスタのミドルははずれ。18分イブラのFKはバルデスがナイスセーヴ。26分ルーカスに走られ、イブラに打たれますがはずれてラッキー。やたらとチアゴ=シウバが目立っていて、バルサの攻撃の前に立ちはだかっています。一応ポゼッションはリードしていますが、あまり得点出来そうにはありません。
しかしバルサはこの強固なサンジェルマンの守備を、おしゃれなパス一発で切り崩しました。38分ダニが中央まで行ってパスを受け、左から進出するメッシに右足アウトサイドのループパス。これがピッタリ決まってメッシがバルササイドから見てゴール右隅にたたき込み、バルサ先制。今日のダニはなかなか好調です。
しかしなんと43分、メッシが故障。ハムストリングをやったようですが、それほど重くはないようです。しかしもちろん後半はベンチに下がってセスクに交代。後半15分頃ラヴェッシはスタミナに問題があるのか、メネズと交代。ベッカムもヴェラッティに交代。パストーレもガメと交代。ここでおかしなことがおこりました。マスチェラーノとアルバが衝突してエリア内で倒れているのに、レフェリーが試合を止めません。これではオフサイドがないも同然でサンジェルマンは攻め放題。こんなことがあっていいのでしょうか? バルデスの好守で失点は免れましたが、試合後バルサは正式にUEFAに抗議したそうです。
「***同一チームの2人以上の選手、もしくはキーパーが負傷した場合に主審は試合を止めて選手の回復を待たなくてはいけない***、というルールが適用されなかったこと。主審は2選手をピッチ外に出し相手チームのコーナーキックが終わるまでピッチに入ることを認めなかった。彼はルールを知らなかったか、知っていたが適用しなかったことになる」という内容です。当然の抗議です。
さらにおかしなことが起こりました。後半35分FKをチアゴ=シウバがヘディングし、ポストに当たって跳ね返るところを、1メートル以上はオフサイドの位置にいたイブラが拾ってゴール。線審もセーフとはあきれました。この試合で不正=レフェリーの買収が行われた気配が濃厚です。UEFAと警察がきちんと取り調べて欲しいと思います。
バルサの不運は続き、マスチェラーノが動けません。彼は重傷で当分出場出来ないそうです。しかし終了直前、セスクのおしゃれなヒールパスを受けたサンチェスがGKシリグに足首をつかまれて転倒。PKです。これをチャビが決めて2:1。勝ったと思いました。
ところがアディショナルタイムに、マテュイディのシュートをバルデスが止められず失点。マスチェラーノに交代で出ていたバルトラは、まだまだCBとしては問題ありますね。何とも言えない後味の悪い2:2のエンパテでした。気を取り直してホームで頑張りましょう
いろいろあったのでみてみましょう↓
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